KinKi Kids FNS歌謡祭「Anniversary」


今年のFNSは面白かった。
去年の不完全燃焼さと比べたら、今年は「大忘年会でいいじゃん」的開き直りが感じられた。バブルの亡霊を引きずった中途半端なスノッブさがなくなった分、面白いコラボが多かったし、スピード感があったように思う。
中でも一番楽しめたのは40代以上の人たちかな。徳永英明のカバー集が話題になったり、由紀さおりが話題になったりしたからか、昭和歌謡がクローズアップされて懐かしい曲が並んだ。制作陣のエライ人たちにその世代が増えたってこともあるのだろうけど、ホントに沢山の人に愛され歌われた歌謡曲からは何か特別な空気が立ち上る。こういう空気に、ジャニーズ(OB郷ひろみも含む)はよく似合うんだな。


と、最初は結構楽しんでいた図書委員が完全に飽き始め、もやっとした不安を覚え始めた頃、やっとKinKi Kids登場!DBBの「Anniversary」ということで、アットホームなムードも、例年どおり若干不安げな面持ちの剛っさんにハラハラしていたらあっという間に終了。出演者が多いからか1曲がやけに短い。
(わたくし事ですが、昨日は結婚記念日だったのでアニバを歌っていただいて大変シアワセでした。ありがとうございました♡)


などと少々不完全燃焼気味でいたところにもう1曲、近藤真彦×TOKIO×KinKi Kids×テゴマスのジャニーズコラボ。これがもう意外なほどかっこよくてっ!!今朝は「Let's Go!」をソラで歌えるほどリピってしまったおサルなわたくし。
ギター4本という若干笑ってしまう変則型バンドのゼイタクな音に、歌のうまさで定評のあるテゴマスによる、マッチさんのワイルドなヴォーカルを引き立てるコーラス。ロック調の曲に手越くんのハイトーンが冴えまくり、おお、なんだかそんじょそこらのロックバンドよりよほどかっこいいではないの。


と、ここで想定外の、マッチさんによる剛っさんへの文字通りの「カラミ」があり、それまでステージでは見られなかった剛っさんの笑顔を引き出してくれたのが嬉しかった。彼が何を思ったのかは全く不明ながら、メガネにリーマン風スーツで黙々とギターを弾く剛っさんはあまりに地味。きゅっと閉じた口元に爪楊枝、頭にネクタイを結んだらまるっきり課の忘年会。大先輩との共演だからか、TOKIOの面々もやけにマジメだし、マッチさんはもしかしたらそんなムードを和らげようとしてくれたのかもね。


このジャニーズコラボ、今回だけではもったいないくらい。演奏のできるメンバーも多いのだからこういう機会に毎回趣向を変えて続けてくれないかな。それとも、剛っさん、コーイチくん、長瀬ベイベ、手越くんあたりが持ち回りでヴォーカルをとる、FNSスピンオフ企画アルバムなんて出してくれないかしらん。すごい面白いと思うのだけど、ジャニーズメンバーでバリバリのロックアルバム(笑)。


不安材料だったFNSも終わり、あとはMステ、そして冬コンへと短い蜜月の時。その冬コンも正式タイトルが発表になり、やっと気持ちも本格的に盛り上がってくる。


★ KinKi Kids Concert Thank you for 15years 2012-2013


15周年と銘打ったコンサートなのに、直前リリースの新曲もアルバムもなしという、充実の地味さ(笑)。どんな大人の事情かは知らないけれど、少々「逆風」な状況がうかがえる。そこを乗り越えてどう観せて・魅せてくれるのか。ふたりのソロがとても充実していた今年だからこそ、「KinKi Kids」を待っていたファンへ大きな愛をどうぞよろしく。