「堂本剛のココロ見」 〜運・命〜


2013年1月4日(金)・5日(土)にNHK・BSプレミアムにて、「堂本剛のココロ見」がOAされることになった。4日の第壱回は「運」、5日の第弍回は「命」がテーマになっているそう。(いずれも放送時間は午後22時30分〜23時)


「運」と「命」=運命か。私の頭の中に今一番ぐるぐるしている命題でもある。なぜ出逢ったのか。なぜその「命」だったのか。その出逢いは私にとってどんな意味があったのか。苦しいから、藁をも掴む気持ちでいろんな仮説をなぞってみる。


「仮説」のひとつはこんな風だ。
同じ魂から生まれたつながりを持つ者たちは、過去現在未来通して何度生まれ変わっても互いの人生に関わり合い、影響を与え合い、学び合う。親子とか夫婦とか近しい関係の中で学び合うこともあれば、全くの他人としてすれ違った瞬間に何かを与えてくれることもある。まさに「袖振り合うも他生の縁」。どの時代に生まれようと、どこに生まれようと、出逢うべき者たちは出逢い、そして惹かれ合うのだ。


そんなことを想い巡らしつつ今日「Cloud Atlas クラウド・アトラス」という映画を観た。
「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟(「兄」の方が性転換してしまったので、現在は「姉弟」なのだが)と「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァが共同監督、というその組み合わせの面白さで観に行ったのだけど、これがもう今の私にどストライクの壮大な輪廻転生の物語なのであった。


ストーリーはひどく入り組んでいる。一度観ただけではよくわからないくらい、過去と現在と未来で起こる様々な物語がフラッシュバックのように交錯する。人間はなぜ同じ罪を繰り返すのか? その罪は次の「人生」へどのような影響を与えるのか? それぞれの俳優たちが異なる次代を生きる複数の役柄を演じることで、全ての出来事は時を超えて繋がり、連関し合っていることが描き出されていく。


もちろん良いことばかりではなく、恐怖や憎しみも輪廻する。ウォシャウスキー版
「豊穣の海」のようでもあるこの物語が、仏教の考えに影響を受けていることは疑いようもない。曼荼羅のようにいくつもの人生が幾重にも織り込まれた物語は一見複雑だが、しかし最後にもたらされるメッセージはとてつもなくクリアで、そしてポジティヴだ。


< 死・生命・誕生 私たちの人生は繋がっている 他の人々と 過去や現在にも 一つの罪が一つの善意が新たな未来を生む すべての人生は繋がっている > 


日本公開は来年3月だそう。ちょっとまだ先だけど、興味が湧いた方は是非是非ご覧くださいませ。未来部分のビジュアルの素晴らしさ、脚本、編集の素晴らしさに加え、豪華俳優陣の各種コスプレ(?)も見応え十分!
ちなみにその俳優陣の中でも私のイチオシは、前出の「パフューム ある人殺しの物語」で主演、007の新作「SKYFALL」で「Q」を演じたベン・ウィショー。あのどこか翳のある瞳はほとんど凶器。


<Cloud Atlas 日本語公式サイト>
http://wwws.warnerbros.co.jp/cloudatlas/index.html#


さてさて、2013年の幕開けに、「ココロ見」で剛っさんは一体どんな「運・命」の物語を聞かせてくれるんだろう。