Making of 「Time」


「Time」のPVメイキングを観る。
なるほどねー。ストーリーの設定、イメージの具体的な説明から始まって、こうして映像というのは作られてゆくのね。正味2日間でさくさくと撮ってゆくプロのワザに感動。ふたりからは外国にいる解放感、この曲からどんなイメージを創り出してくれるんだろうという好奇心に満ちたまなざしが感じられますねー。


最初にイメージを説明しているのは監督のMarcus Nispelさんだと思うのだけど、彼は説明の中で「彼女はVirtual caracter」「瞳孔を動かないようにしてそれを表現する」とか言ってますね。こういうVirtualな存在を呼ぶ言葉はいろいろあるけど、定義の違いって何だろう。ググってみると。


<ロボット、アンドロイド> 100%メカニックなもの。人工物。ロボットは人間の形をしているとは限らないが、アンドロイドは基本的に人間を模したもの。
<サイボーグ> 人間の身体の一部を残したまま(主に脳はそのまま)、機械を埋め込んだりして性能をUPさせたもの。
<レプリカント> 人工的に培養した人間の細胞やDNAで作った、人間と全く変わらないもの。


ふーむ。ってことは「Time」に出てくる3人は、アンドロイドっぽい?


映像監督のThomas Klossさんのこれまでの仕事には、Lady Gaga 「Bad Romance」、Marilyn Manson 「mObscene」などもあり、こういうちょっとSFチックなテイストが彼の持ち味なのかしらん。どちらもめっちゃかっこいいです。
Lady Gaga http://www.youtube.com/watch?v=qrO4YZeyl0I
Marilyn Manson http://www.youtube.com/watch?v=mdwZV4Y95Nw


と思ったら、このNispelさんとKlossさん、なんとアーノルド・シュワルツェネッガーが1982年に主演した「コナン・ザ・グレート」のリメイク版を現在手掛けているそーで。どんなんなんでしょねー。


思えば、レプリカントを描いたSF映画「ブレード・ランナー」の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」が書かれたのは1968年。その舞台はなんと2019年のロサンジェルス。え。あと8年じゃん。あの頃の未来はもう既にレトロな未来となりつつあるってことね。
この「Time」もなんとなくレトロっぽい印象があるように感じるのは、そこはかとなくあの映画と同じ時代の「未来」を感じるからだろうか。そういえば、ブレード・ランナーにおいて人間とレプリカントを識別する唯一の方法も瞳孔の反応だったっけ。
そして、結末が数バージョンある「ブレード・ランナー」のディレクターズ・カット・バージョンではレプリカントを捕まえるのが仕事であるブレード・ランナーである主人公もまたレプリカントではなかったのか、という含みを持たせた結末となっている・・・。


しかし、このPVの中の剛っさん、彼らもまたアンドロイドでは!?という伏線が見えてくるにしたがってなんとなく表情を変化させているように見える。そんな演技指導があったのか、それとも彼のアドリブか。


これは関係ないけど、BjorkのPV。少々エロいアンドロイドが出てきます。
http://www.youtube.com/watch?v=EjAoBKagWQA