サバイバルな話


ダーウィンは言う。『生き残るのは強いものでも賢いものでもない。変化するものだ』


昨今の地球温暖化による異常気象。洪水と旱魃の両極端化。逆に根強くある氷河期到来説。その上、原発も核兵器も無くなる様子はない。こんな世をどうやって乗り切んの?人類はそこをサバイバルできるほど変化できんの??というのが今世紀最大の疑問になるんだろう。


先日ネットに装着自由のカメラ付き義眼を入れた男性の話題があった。
この義眼は脳には接続されていないので、失った視力を取り戻すためのものではなく、彼の見たものがモニターに映し出されるだけなのだが、こういう「機械」が洗練されてくと、なんだかスパイ活動や戦争に使われそうで怖いなーと思う。
「そう言えば・・」と思い出されるのは、この夏の世界陸上への、両足義足のランナーの出場。もちろんランナー本人の身体能力の高さ、血のにじむような努力があったことは疑いようもないが、「義足の優位性」が問題になったのは当然と言う気もした。どこまでが本人の力で、どこまでが義足の性能なのか、現代のテクノロジーのレベルを思うとその義足が本来の身体機能の「補助」というより、「強化」となっていることも有り得る。そして、この「身体機能の強化」のための人工臓器の埋め込みや、欠損部位を人工物に代替する行為などが、いわゆる「サイボーグ」と呼ばれるものの定義なのだ。


でも、これはあくまでも身体を強化するものであって、人類が生き残るための対環境のための「変化」とはまた違う気がする。ん〜、やっぱり話は遺伝子操作とかそっちへ行くんだろうか?


そこにあったのがこんなニュース。「50数年ぶりに7ヶ国の研究者がイエティー捜索に西シベリア入り」。なんでも2009年以降、西シベリアの山岳タイガ地帯で、体長約2mのイエティー(雪男)目撃が相次いだのだそう。
こういうのも捕まえて「やっぱり居たでしょ?」で終了なわけはなく、DNAの研究者などが貴重なサンプルに小躍りしながらゲノム解析などするんだろうな。まだまだゴールは遠い研究ながら、いつか氷河期が来て人類絶滅か!なんて頃には、寒さに強いイエティーのDNAを併せ持った人類を生み出すのが可能になっているかもしれない。毛深くなるのは避けられそうにない気はするけど、滅亡は避けなくちゃいけませんし。(汗)


というバカ話を友人たちとしていたら、虫博士な男が「クマムシ」の話をしてくれた。
このクマムシ、緩歩動物という顕微鏡でないと見えない小さな生き物ながら世界最強の生物と呼ばれている。耐乾燥性が高く、旱魃が続くと身体の代謝率を低くし、樽状(仮死状態)になったまま数十年生きられる(水をかけると蘇生する)他、
 ・ ほぼ絶対零度の−272℃から、151℃の高温にまで耐えられる
 ・ 真空状態もOK (宇宙実験済み)※
 ・ 75000気圧(水深750km)の高圧も平気※
 ・ 人間の致死量の1000倍の57万レントゲンのX線量に耐えられる※  
  (樽状になっていなくてもX線にはかなり強い)
 ※は樽状の時


緩歩動物というだけあって、8本の足で水の中をのそのそ歩く姿が呑気でラブリー。(アップの顔はグロいけど) http://tardigrades.bio.unc.edu/movies/
現在、ゲノム解明のための研究が進んでいるらしいけど、彼らの最強さを持つことができたら人類総クマムシ化ってことで、環境が劣悪になったら眠って地球の自然治癒を待つ。
ま、それがいいのか悪いのかは別として、剛っさんが樽状になって落ちてたら拾って帰ろ♪なんて、まあなんか夢があるわあ、(笑)というお話でした。