「ぼくも」考


昨夜のHEY!HEY!HEY!SPの生放送にコーイチくんが出演した。
ソロの新曲をTVで初披露ということで、MVと同じ衣装、同じヘア、同じメイク(!)で登場。しかし雨の中でのあの激しいダンスはさぞ怖かろうと思われた。その出番前、「えっ、マジで!?」思ったことを書くというアンケートに答えて「この雨の中で踊ることですね」、と笑わせた後、持っていたフリップを見せた。そこに書かれていたのは「15周年なんだけど・・・」。


コーイチ 「ダウンタウンのお二人は30周年、タキツバが10周年。あのね、KinKi Kidsも15周年なんですよ。でも、なんにもやってないんですよね。今日もなんでひとりなんだろうっていう・・。」
浜ちゃん 「なんかやる予定はないの?」
コーイチ 「ないんです!何もないの!?えっ、マジで!?っていう状況で、もうそろそろ今年も終わろうと・・・」


まさかソロで出た番組でKinKiの話をしてくれるとは。しかも、普段あまり主張をしない彼が、「KinKi Kidsをやりたい」という意思表示をしてくれた。ソロアルバムや始まったばかりの全国ツアーの宣伝もできたはずの、その時間を使って。
そして今日、それに対する相方からの返事がLFに乗ってもたらされた。「ぼくも」、と。


実は、昨夜のコーイチくんの発言に一度は感涙にむせんだものの、深読みをしたら「相方のソロ活動が益々増えていくことへの不満」とも取れることに気づいた。二人の間にもしかしたら小さな意見の相違があるのでは・・・。
でも、どう考えてもそんな個人的な相方への不満を公の場で口にするような彼ではないし、それが「寂しいよ」なんて意味だったら余計あんなとこじゃ口が裂けても言わないだろう(笑)。
そして、剛っさんの3文字で綴られた「想いは同じ」という返事で、昨夜のコーイチくんの発言が、第三者への意思表明だったことが改めて確認できた。


さてそうなると「第三者の意向」が、よくわからない。ジャニーズ事務所創業50周年の今年、ほとんどのグループが全国ツアーや○○周年の冠をつけたツアーをしているその中で、KinKi Kidsだけがなぜかソロ中心のスケジュールを組まれている。
そこにどんな理由があるんだろう?考えてはみたけれど、タレントを「ファンの期待と逆走させる」戦略の有効性なぞ分かるわけもなく、漠然と「ふたりの希望でKinKi Kidsとしての予算を今年はソロを充実させることに遣ったのかな(←大人な視点)」くらいに思っていた。KinKi Kidsのキャリアの集大成としての15周年は「Kアル」で前倒ししてやってしまったことだし、基本的に二人が納得しているのならしゃあない。と、ちゃぶ台をひっくり返そうとした手を止めるわたくし、であったのだが、これで改めてちゃぶ台を放り投げる方向が定まったぞコルア(怒)。


でも、なんだかまたひとつ何かを越えた気がする。これまで彼らはソロとしてのキャリア=お互いの「KinKi Kidsからはみ出すところ=個々のアイデンティティー」を確立することにがむしゃらに力を注いできたけれど、今、振り返る余裕ができた、と言うか。KinKi Kidsとソロとのバランスが自然にとれる自信がついた、そんなお互いの成長の手応えを感じている彼ら、を見た気がした。


さっき読んだところでは、いつぞやの新堂本兄弟で玉置さんがふたりのために即興で作ったあの曲を彼が仕上げてくれて、28日放映の回でふたりのために歌ってくれるのだそうな。曲名は「むくのはね」(無垢の羽根?)。「必ず形にします」という剛っさんの言葉もあったとかで、いやもうこうなったらシングルにして年内発売っしょ。
そして、来年にはちょっと遅れた15周年全国ツアー(だって7月20日まではまだ15周年なのだ!)、そしてL album。Love そして LifeのLは急がないで大切に作ってほしいから、そのためにも来年はもう少しKinKi Kidsに時間が与えられますように。ふたりの「More KinKi Kids」のアクションが実を結びますように。