堂本光一 LIVE TOUR 2015


なななんと、光一くんまでソロツアーのお知らせが。
帝劇でのSHOCK公演を終えて、次は例のTVシリーズの映画撮影みたいだし、それが終わったら梅芸〜博多とSHOCKが続くし、今年は忙しいわねえ。なんて言ってたら、彼はその「合間」に入れるにはやけに大きなお仕事をぶっ込んできた。
3年ぶりのソロツアーってことはアルバムリリースもありそうだし、一体彼はこの多忙な日々の中でいつ曲を作ったりレコーディングをしたりしてきたんだろう??しかもこのツアーも昼夜2公演日が3日もある!!!常々思うのだが、なぜ彼はこうも馬車馬のごとく働いてしまうのか。(震)



◆堂本光一 LIVE TOUR 2015◆
7月12日(日)北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
7月28日(火)大阪府 大阪城ホール
7月29日(水)大阪府 大阪城ホール(※昼夜2回公演)
7月31日(金)神奈川県 横浜アリーナ
8月 1日(土)神奈川県 横浜アリーナ(※昼夜2回公演)
8月 2日(日)神奈川県 横浜アリーナ
8月12日(水)福岡県 マリンメッセ福岡
8月13日(木)福岡県 マリンメッセ福岡
8月21日(金)愛知県 日本ガイシホール(※昼夜2回公演)


■チケット
FC会員/1枚 8,500円+申込手数料700円。1公演4枚まで、複数公演申込可。
■FC会員優先受付案内 4月末より発送
■申込締切 5月11日(月)消印有効



そしてこれがまた剛さんのツアー日程と一部がカブり(8月12日・13日)、これまでの「ソロ活動はカブらせない」という長年の決まりごと(暗黙の了解?)が反故になったことで、図書室に向いた静かな湖面にさわさわと小さな波紋が広がった(らしい)。
KinKi方面では以前ここでも書いたけれど、昨年くらいからこれまで頑なにソロとKinKiの間に一線を引いていた剛さんに変化があり、ソロ仕事でも「こーいちくん」を連呼したりするようになった。今回のこの「事件」ももしかしたらその一環で、これまで彼らの活動を縛ってきたものを少しずつ取り除いて行こう、という試みなのかもしれない。


それにしても、幸運な方は7、8、9、10月と4か月連続で彼らのステージが観れてしまうわけで、お財布は火を噴くかもしれないけど、なんとも贅沢でいい夏になりそうではありませんか。

「TU」プロモ掲載誌情報なぞ


昨日「TU」のジャケットがhttp://tsuyoshi.in/にUPされた。
剛さんの言っていたとおり、ジャケットはどれもクリスタルづくし。初回盤では、白基調の超絶FUNKYでPOPな衣装に身を包んだクリスタロス剛が更にクリスタルと遊ぶ。
思えば遠くへ来たもんだ〜(歌える方は歌ってください)。あの「縁を結いて」のジャケットの巫女風衣装も同じく白だったけど、あそこから4年でここまできました。まったくブレない世界観とじわじわと進化を遂げるクリエーション。好きすぎるッ。


今回は、Rolling Stone誌の表紙+巻頭1万字インタビューなどを初め、楽器をやっている人たち、FUNKなどを聴いている一般マニア層にもガッツリとプロモーションをかけるようだ。今月のGuitar magazineのタケちゃんとの対談も面白かったし、読み応えのあるものになりそう。掲載誌は以下(5/4現在)。


[発売日]
 5/ 2  「音楽と人」 表紙、特集
 5/ 9  「Rolling Stone」 表紙、一万字インタヴュー
 5/13  「Guitar magazine」 表紙、巻頭記事
 5/15  「Songs」 インタヴュー
 5/20  「CDジャーナル」 表紙、巻頭記事
 5/21  「BARFOUT!」 6P記事
 5/22  「オリスタ」 表紙、巻頭記事



ここまでやるならツアーチケットも一般売りを増やして欲しいもの。
上記Guiter magazineの対談での剛さんのマニアっぷりは、Twitter上のFUNK好きの男性たちの話題にも随分上っていたし、彼の音楽に興味を抱いた方も多かった。彼らの中にはCDショップで「TU」を手に取ってくださる方もいるだろう。でもそこで肝心のLIVEが観れなくては意味がない。かつて剛さんに「男にモテてどうする!?」と言った事務所は、彼らにも「LIVE観たいならまずFC入ってくんなきゃ」と言うんだろうか。


前例のないことをするのは、ほんに骨が折れる。でも剛さんは「TU TU TU♪」なんて歌いながらも着実に正面突破を狙っているに違いないんである。さてここからどうブレイクスルーに持ち込むか。そこんとこ想像するとめっちゃわくわくする春の宵なのだ。

Fashion&MusicBook クリスタルMixのおはなし


昨晩のFashion&MusicBook、New Album「TU」のレコーディング秘話(?)が語られた。剛さん、随分とクリスタルに夢中なようで。


< (「クリスタルは音を記憶する、という説がある」というメールを読んで)
これは僕もあると思う。音の波動をキャッチするってかっこいい。 
クリスタルは宗教的な発想で愛でる人もいる、科学的に電気を通しやすい鉱物。


この石、鉱物というものをどう見るかで、石という物の器が変わる。僕にとってはもう「機材」。レコーディングに今回クリスタルを持ち込んで、「クリスタルMix」というものを試みた。音源を録る時点ではなく、ファイナルTD時にクリスタルを入れた。


TDの後、音の奥行きなど出すマスタリング作業をする所にクリスタルを置いてるエンジニアさんというのが数名いらっしゃる。電気の塵みたいなものが安定するということなどが立証されているから。クリスタルをちょっと動かしただけで音が変わる。ビックリするくらい。
僕の友達がとてつもないクリスタルを持ってるんで、「これは確実に変わるぞ」と思ってスタジオに呼んで、佐々木潤さんの曲で実験したら、「えっ、なにこれ!?」「めっちゃ音変わってるやん!」。ずっと音楽をスタジオで作ってる人たちを黙らせてしまった。「キタぞこれは!」と「ちょっと位置変えてみましょうよ」って1cm動かしたらベースの音が変わったり、ボーカルがでかくなったりちっちゃくなったり、まあすごかった。


デジタルの波形って階段みたいでカクカクしてるけど、テープはなめらかな波形で音をちょっと柔らかくしてくれる。音場みたいなもんが戻って来るので僕はよく使うのだけど、クリスタルを通すと、テープとはまた違うかんじの丸みを帯びた波動で音の伝導率が変わる。
クリスタルがこれほど機材として活用できるとわかって、もういてもたってもいられなくて、他の曲も結局全部クリスタルを通して、新譜の中では時間が足りなくなった2曲以外は全部それでマスタリングした。


次のシングルやアルバムから確実にクリスタル通して音楽作ってく。だって一億ナンボとか一千万年とかすごい昔の鉱物だから、それとコラボレーションするってなんかSHAMANIPPONっぽいなって思って、ちょっとこれいいぞって。


いつか一度ファンの人の前でクリスタルMixじゃないコンピューター上のファイナルTDと、クリスタルを通したファイナルTDをいいスピーカーで聴かせてあげられる日が来るといいなと思う。どこまで行けるかわからないけど、独自のやり方を手に入れたんで、これからも遊んでいこうと思う。 >


去年、タイジさんの「THE SOLAR BUDOKAN」イベントに絡めた「ソーラーエネルギーで作った電気だと音がクリーン」っていう話を思い出した。こちらはわりと簡単に事実であることが理解できた。今回のクリスタルの話も剛さんも言うように量子力学的にも立証できるエビデンスのある話なのだと思う。


ただ、この「クリスタルは音を記憶する」云々のメールにあった、「ありがとうという言葉をかけた水からはきれいな結晶ができ、馬鹿野郎と言った水の結晶は形が崩れていた」っていうお話は、10数年前に出版された某書籍が大元で、当時も大きな話題になった。海外で完全に浦島化していたわたくしにもその本が回ってくるほどで、日本ではTVなどでも随分取り上げられたらしい。この手のサイエンスとファンタジーとの境い目話に目がないので早速読んだが、「ううむ」と眉がツバでべとべとに。それは結局サイエンスでもファンタジーでもないお話のようだった。


でも、剛さんの興味は、あくまでもクリスタルに於ける、量子力学と音楽とSHAMANIPPONを繋ぐ物語のよう。早く聴き比べをさせてほしい♡


ところで、今回もチラリと登場した「佐々木潤」というお名前。どっかで聞いたことあるーーー、と記憶を遡ること20数年分、「おお、FUNKMASTER GO-GOだーー!」。蘇ったのは、友人がメンバーの井嶋カズ(当時はまだ和男?)さんが好きで、何度かクラブイベントに連れて行かれた楽しい思ひ出。その後のご活躍は浦島なもので存じ上げないのですが、ググると彼の選曲家としてのお仕事が出てきた。剛さんが、「(アルバムには)え、こんなのでいいの?っていうくらいエロい曲が3曲くらいあります。佐々木潤さんのアレンジがエロかったんで、書く詩が勝手にエロくなった」と言ってたんで、どんなんかなー♡っと、佐々木氏選曲のグルーヴなどに浸りながら期待を膨らませたいと思う次第。


桑原茂一のPirate Radio 佐々木潤編☆27GROOVE☆
https://www.mixcloud.com/cloud3/27-groove-jun-sasaki/



と、今日解禁になったアルバムの1曲目「TU FUNK」のことを書くの忘れました。アカン。


それほど大きくはなさそうなホールにざわめく人の声。あれはチェンバロだろうか、たららららりらりらんらんら〜ん♬じゃ〜〜ん←銅鑼の音。待ってましたと拍手&ピューピューと指笛。ステージの幕が開く。「トゥ、トゥトゥ、トゥトゥートゥトゥトゥトゥ♬」。ほんとに「TU」だけの、囁くような剛さんの歌声の後ろできゅわんきゅわ〜んとギターも歌う。ところどころに中国風のフレーズが入って、雰囲気は昭和の怪しいキャバレーか、ダンスホールか。これからインチキなマジックショーでも始まりそうだ。
ここから始まる「TU」の世界。遊び心が至る所に散りばめられていそう。これはビジュアルがますます楽しみになる。

堂本剛 ツアー2015


とか言ってたらもう来ましたよ、ツアーのお知らせ。
去年と同じように7月から始まる足かけ4ヶ月、9公演のツアー。また小喜利とか平安神宮LIVEなど交えて濃ゆい夏になるのでしょうか。
去年は「FUNK詩謡夏私乱」と平安神宮LIVEの両方をガッツリと見られたのですが、今年は諸事情によりこの時期には帰れないので、皆様のLIVE報告などでコーフンのおすそ分けをいただこうと思うております。ぐっすん。


 ◇◇◇ 堂本剛ツアー2015 ◇◇◇ 


7/15(水) 大阪城ホール.......19:00 開演
8/10(月) 渋谷公会堂.......18:00 開演
8/12(水) 渋谷公会堂.......18:00 開演
8/13(木) 渋谷公会堂.......18:00 開演
9/16(水) なら100年会館大ホール.......18:30 開演
9/17(木) なら100年会館大ホール.......18:30 開演
9/25(金) 名古屋国際会議場センチュリーホール.......18:30 開演
10/8(木) 東京国際フォーラム ホールA.......18:30 開演
10/9(金) 東京国際フォーラム ホールA.......18:30 開演


チケット料金:FC会員/1枚8500円+申込手数料700円。1公演4枚まで、複数公演申込可。
☆申込方法の詳細は5月中旬にご案内とのこと

堂本剛 shamanippon new album「TU」 5月20日リリース!


剛さんのNew Album「TU」がリリースになる。


剛さんのラジオやバンメンさんたちのTweetなどで、どうやら一手間二手間かけたものをつくっていることはわかっていたものの、随分時間をかけたなあ、という印象。
やはり時間がかかった理由のひとつはアナログ盤=LPも併せて出すことだろう。音楽好きの人たちの間で人気が再燃しているアナログ盤。剛さんのサウンドに対するこだわりもあろうが、この試みには特に私たちリスナーに「両方の音を聴き比べてみてほしい」、というメッセージが込められているように思う。80年代までアナログ盤を聴いて来た世代には、あの柔らかく深い音で剛さんの世界を体験できるのが楽しみでならない。こちらはなぜかリリースが9月とまだ先ながら、それに合わせて何かイベントやLIVEなど考えているのかしらとそちらも楽しみ。
それにしてもざっと収録曲のタイトルを見ただけで剛さんのイマジネーションの世界に引きずり込まれてしまう。これにゴリゴリFUNKYなサウンドというミスマッチの中毒性ときたら。


とりあえずSHAMANIPPONサイトに発表になったものを。以下。
☆あ、私のブログは設定時間に時差があるので4月9日となっておりますが、日本はもう10日ですね。お誕生日おめでとうです、剛さん☆


             ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


■どうもとくべつよしちゃん盤(初回盤A)
  ¥3500+税 
  特別スリーブケース仕様/8面16Pジャケット
  「大人の社会科見学Part5」応募ID封入


 ▼CD収録曲(全9曲)
  01.Tu FUNK
  02.魂(こん)サイダー
  03.心眼 接吻(しんがんせっぷん)
  04.人類(ぼく)の此処(ここ)
  05.Funky舌 鼓(したつづみ)
  06.EENEN
  07.天命さん
  08.恋にも愛にも染まるような赤
  09.赤い鼓動のHeart(初回盤Aのみ収録)


 ▼DVD収録内容(約30分収録)
  「FUNKがしたいんだ どしても」Music Clip & Making



■とくべつよしちゃん盤(初回盤B)
  ¥3800+税 
  特別スリーブケース仕様/ミニポスター&歌詞ブックレット
  「大人の社会科見学Part5」応募ID封入


 ▼CD収録曲(全9曲)
  01.Tu FUNK
  02.EENEN
  03.Funky舌 鼓
  04.人類(ぼく)の此処(ここ)
  05.心眼 接吻(しんがんせっぷん)
  06.天命さん
  07.魂(こん)サイダー
  08.恋にも愛にも染まるような赤
  09.まだ 見ぬ 最愛(初回盤Bのみ収録)


 ▼DVD収録内容(約88分収録)
   LIVE2014”FUNK詩謡夏私乱”Tour Documentary?



■ふつうよし(通常盤)
  ¥3000+税 
  16Pブックレット/「大人の社会科見学Part5」応募ID封入


 ▼CD収録曲(全12曲)
  01.Tu FUNK
  02.いとのとち(通常盤のみ収録)
  03.Funky舌 鼓(したつづみ)
  04.EENEN
  05.天命さん
  06.恋にも愛にも染まるような赤
  07.Heart Disc(通常盤のみ収録)
  08.FUNKがしたいんだ どしても(通常盤のみ収録)
  09.人類(ぼく)の此処(ここ)
  10.魂(こん)サイダー
  11.心眼 接吻(しんがんせっぷん)
  12.いま あなたと 生きてる(通常盤のみ収録)


※アナログレコードは9月2日発売(受注生産限定)
  CDからセレクトされた8曲を収録予定


その他詳細は→http://tsuyoshi.in/

謹賀新年 2015年初Fashion&MusicBook


あけましておめでとうございます。
なんとか三が日中に今年の初更新をと思っておりましたが、すべりこみセーフ。今年もKinKiさんたちと楽しい年になりますように。


というわけで、年始一発目はまずMコンのことを書こうと思っていたのだけど、今年初めてのFashion&MusicBookで剛さんが何やら今年の予定、というか予測を語っていたのでこちらから。


<今年はできれば少し自分のことだけを考えて行動を起こせる日が多くあるといいなあと思っていて、自ずとそうなって行くだろうことが去年からいろいろと話されていて。僕の事情ではないのだけど、今年は仲間と過ごしたり、音楽をやったりっていう濃厚な一年に自然になるだろうということがもう想像できる。
僕ベースで予定を立てられることがこの10年くらいなくて、いろんなことと合わせながらやってきている。
今年はこんなんできるといいなーとか思ってるけど、前の年から着々と動いてるかって言うとそうでもなくて。なかなか時間が必要なんで。でもヘタしたら意外に「ワールドライヴとかやります?」なんてなる可能性もある。過去に2回そんな話も出てたし。
でもそれをやることで他の活動とかいろんなことが狂ってくるんじゃないかっていう気がまずしたのと、今これを手にすることでスタッフさんに「ケガ」する人が出てくるんじゃないかなって、その二つが気になって断った。それが丁度10年くらい前と3年くらい前。企画書も出てたけど、お金かかるしいろんなことが動くから、それを話し合ったけど、いろんなことを思うと、自分だけがそれを手にして他がぶっ壊れたり傷つけるとか、心境的に不健康やなって思ってやめた。皆で喜びたいから。それをやることで他の活動も含めていろんなことが大きくなっていくんであればやればいいと思うけど、全てがうまくいく話なんて世の中にはなくて。何かを犠牲にして手にする、それはあまりに落ち着かないし、丁度いいバランスのものがいい。
でも今年は自分孝行をしやすい年になってしまうと思う。この一年の予定や他の様々なことを聞いていると。なのでひとまず自分孝行できるタイミングもいいかなと。>


剛さんが言葉を慎重に選び、時に主語を省きつつ、もにょりつつも結構突っ込んだ話をしている。「僕の事情ではない」「他の活動」は翻訳するまでもない。今までできなかったこの手の話をこうしてできるようになったことが、この一年余りの剛さん周辺で一番大きな変化だろう。確実に「彼ら」を巡る状況は変わりつつある。というか、自ら「変えようとしている」と言うべきか。


これまで長いこと、剛さんはソロ活動時に「他の活動」のことを匂わすことはなかった(光一くんのソロコンではKinKi活動のことを話すこともあったとのこと)。その境界の辺りはいわば地雷原で、あえて深く踏み込まないことが暗黙の了解のようだったが、そのアンタッチャブルな空気(多分お互いに気を遣い合った結果なのだろうが)が本人たちが思いもよらなかったであろう誤解や憶測を生んで、とんでもない「怪物」に育ってしまっていたところがあったように思う。その伏せられた部分に何があったのかファンは知るすべもないし、これからも彼らが話すことはないだろう。だが、今その境界線にそびえ立っていたバリアーを、彼らが自らの手で撤去し始めたように見える。彼らのソロ活動がひとつのピークを迎えたタイミングでそのキャリアの礎であった冠番組が理不尽な終焉を迎えたことは何とも皮肉なように見えたが、結果的にはそのことが彼らに機が熟していたことを悟らせ、不自然に乖離していたものが自然に元に戻って行ったのかもしれない。


光一くんの舞台はもう前年の夏には翌年のスケジュールが決まるらしい。それが例年より長期になるか、もしかすると舞台の他に彼もソロアルバム制作やツアーなどあって、その分剛さんも昨年以上にソロの時間を割けるということか。
そこで剛さんの口から出たのが「ワールドライヴ」なんてお言葉。3年前に「NIPPON」がヨーロッパでリリースされた時になんでアルバム出すだけでツアーに来なかったんだろうと常々不思議に思っていたのだけど、やっと(もやっとだけど)その答えが得られた。そして、ここでまたその話を持ち出すということは、彼にとって今が「誰も犠牲にならず」「バランスのよい」タイミングであり、何よりこの3年が彼にもたらした自信を感じさせる。


それにしても、あのshamanipponの音楽をどこでどういう風に誰に聴かせるんだろう。「NIPPON」リリースの時の反応をネットで調べていたら、まずKinKi Kids経由で剛さんのソロを知るヨーロッパに住むアジア人ファンが多いことに驚いた。ヨーロピアンは余程の日本文化オタクでもない限り「ジャニーズ」という言葉は知らない。たとえ知っていても「日本の可愛い男の子たち♡」くらいな認識の人たちが期待するものは少なくともshamanipponの音とはちょっと違うと思われ、そこらへんのギャップをどう埋めるのかあえて放置するのか、埋めるならどんなプロモーションをかけるのか、誰にも頼まれてないのにいろいろ考えてワクワクしてしまう。
もし本当にそれが実現するならば、とにかく剛さんの人生で多分初であろう「完全なるアウェー」なんてものを体験してほしい。今の彼ならそれを思いっきり楽しめる気がするのだ。

「M album」よ永遠に


Mアルバムのプロモ出演ラッシュであわあわしているだけで結果何も書けてないことに気づく。こんなシアワセにずっと浸っているとボケそうで怖いと思いながらヒマさえあればMアル無限ループにハマる毎日。しかしなんなの、この無双感。


ううむ。これは他のKinKiファンの方々もおっしゃっているようなので素直に吐かせていただくと、Mアルってば超傑作なのである。いやLアルだってもちろんよかったし、KだってJだってそりゃあいいアルバムだった。でも今回のMアルは何かが違う。
今思えば、私がファンになった2010年頃は彼らがアイドルとして変化を始める過渡期に入ったところだったような気がする。どんなにいい曲に恵まれ端正なアルバムを完成させても、「KinKi Kidsとしての未来図」に彼らの迷いのようなものがいつも付きまとっていたように思える。お互いのソロ活動が充実期を迎えていたこともあっただろう。だがこのMアルからは、彼ら自身のKinKi Kidsに対する強い想いや熱を伝えるとてもポジティヴな鼓動が聞こえてくるんである。


「Moments」は、とにかくカラフルでキラキラした曲のオンパレード。それぞれにユニークなアレンジを施され、初聴きではなんとなく散漫な印象があったのだが、何度も聴き込むほどに曲と曲の間に「Moments(現在)」と 「Memories(過去)」を繋ぐ細かい仕掛けがあるのが見えてくる。
「SPEAK LOW」や「もう君だけは離さない」「Two of Us」等のように、歌詞のそこここに作家さんたちの過去の提供曲とリンクするフレーズが組み込まれている曲があったり、多くの曲に「永遠」というフレーズが散りばめられていたり、雑多なようでいてどの曲の中にもさらさらと落ちる砂時計の音が聞こえるような構造になっているらしい。


ガッツリと二人称の物語を紡ぐKinKi Kidsの歌声はますます熱く切ない。剛さんの声はその多彩なバリエーションに応えるべく、くるくると表情を変える。「立って歌ったり、立ちながらちょっとうつむき ながら歌ったり、座って歌ったり」したそうで、なんと器用なと感心するとともに、そのひとつひとつの繊細なニュアンスに鳥肌が立つ。そして、ふたりの極上のユニゾンもタメイキものだけど、今回は複雑な歌割りやハモも多くてその丁丁発止なかんじもスリリングで素敵。


私的なお気に入りは、「SPEAK LOW」「Want You」「aeon」の流れ。ゆるゆると流れる時間に身を任せていると突然切なさの濁流に呑まれるこのかんじ。まったくイメージの違う曲調ながら、どの曲も根底に漂うちょっと懐かしい洋in和な歌謡曲臭さをさらりと歌いこなす、そこにKinKi Kidsの真骨頂が表れている気がする。
それにしても、シングルカットされなかったのがちょっとフシギなことに思えるほど「SPEAK LOW」は今の彼らにとてもしっくりとくる超名曲だと思う。単なるアルバム曲に終わらず、コンサートの定番曲になってもおかしくない。(しかし、シングルになった「鍵のない箱」が収録されていないのには何か理由があるんだろうか??KinKi Kidsには謎が多い)
ああでも、「僕らの未来」のぽっち感もいいし、これまでになかったタイプの軽やかなエレポップ「Where is」もいい。そこには様々な愛があり時代があり背景があって、こちらも小さなタイムトリップ感が味わえる。
砂時計の砂はひっくり返されては過去と未来を行ったり来たりする。この曲たちは、そうして永遠に繰り返される恋人たちの揺らぐ「Moments」を集めた短編集のようだ。


通常盤最後の曲「Stay Together」には「Be with you」というフレーズがあり、それに応えるように、1曲目に「Be with me」がある。ちょっとOP曲っぽくないこの曲がここに置かれたのは、この「Moments」盤がループ再生基本の構造になっているからかも。そう、砂時計に閉じ込められた物語は終わらないのだ、永遠に。


             ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「Memories」はもうただただ楽しい。
クールなロカビリー系ビッグバンドサウンドにリアレンジされた「ROCKS」、すわサンバ隊登場か!の異常なラテン臭を振りまく「雨のメロディー」、往年のハリウッド映画のサントラを思わせる優美な「もう君以外愛せない」、ドイツ辺りのデスメタルかと思った「Bonnie Butterfly」・・・いやー、こんなオケ聴きながらよく笑わずに歌えたなと感心するレベル。
ファンの思い入れのある曲をリアレンジするというのは本当に難しいものだと思うのだけど、ここではもうアレンジャーさんたちは開き直って心から楽しんでお仕事をしていらっしゃる。


その中で、「せつない恋に気づいて」、「このまま手をつないで」、「恋涙」、英語ヴァージョンとなった「HAKKA CANDY」は、原曲のイメージをそのまま今にリテイクしたかんじ。若いナイーヴな歌声もよかったけれど、深みを増した今の彼らの声で聴き直すヨロコビよ。
そして、ちょっとファンがザワついたこの武部式「愛のかたまり」、ラジオでの初聴きでは「暖かい部屋で愛する人と降る雪を眺めている」ような静かな愛情を感じたのだけど、こないだの生放送で彼ら自身が語ったところによると、どうやらそれは、終わった恋を慈しみつつ回想する心の静けさ、の方に近いようだ。おじさまたちのアレンジはどれもおセンチで思わずほろり。


しんしんと雪が降り積もる日に、かまくらで餅焼いて熱燗チビチビやりながら聴きたい「愛のかたまり」、そして「Memories」なのでした。