「新堂本兄弟」 谷村新司×壇蜜


久々に内容濃かった新堂本兄弟、ゲストは壇蜜さん+谷村新司さん。
ももクロちゃんやAKBメンバーたちとのわちゃわちゃも楽しいけれど、やっぱオトナの視聴者にはこれです。壇蜜的言葉遊び、お仕置きの仕方、グラビア雑誌におけるエロの傾向と対策についてのお話など、大変興味深く聴かせていただきました。


この壇蜜さん、以前からあちこちのバラエティーでお見かけして面白いキャラの人が出てきたなーと思っていた。いろんなグラビアアイドルがいるけど、彼女はその誰とも違う、なにか突き抜けたもんがあるのだ。あれだけ殿方の好奇の視線を浴びまくっても、その楚々とした佇まいを崩さずにっこり微笑んでいたかと思うと、突然殿方の方がドン引きするような潔いエロスを放り込んでくる。


そして今回、職業「エッチなお姉さん」を前に、「お待ちしておりました!」と、期待満々満面の笑顔で少し前のめり気味に進行するコーイチくんと、それを冷ややかな視線で見守る剛さん、という図を基本にスタート。
まず初対面で彼女が「日本三大セクシー殿方のひとり」と言う谷村さんと初めて会ってどうだったかという問いに「いい匂いがしました。昔年上の大好きな人におんぶしてもらったことがあって、その人の耳の後ろと同じ匂いがしました」。


ううう、こういうところなんだろうなあ、「昭和的哀愁」とか「知的なエロス」と呼ばれる所以は。彼女が他と違うのは、その古風な言葉の選び方、少し上目使いな視線の流し方、いかにも女女したフェロモンのカタマリなのに、そこに不思議なほど「媚(こび)」が感じられないこと。でも、「お仕事だから」と冷めた目で割り切ってやっているというのではなく、男性の期待するエロスを表現するプロフェッショナルとして、自らの天賦の才を使って楽しんでお仕事をしている、という風に見える。これまでのような「エロ=おバカで可愛い女」ではなく、そこにインテリジェンスを持ち込んだ自己プロデュース力、多分その辺が彼女が女性にも支持されるところなんじゃないだろうか。


その「雑誌が求めるもの・読者層の傾向と対策を捉えるべし!」という壇蜜流グラビアの極意では、各雑誌で求められるポーズをスタンドライトを小道具に実演。軽いものから攻めたものまで、さらりと流してみせる。
ここで剛さんより、最初っから口開きっぱなしのコーイチくんへの公開お仕置きとして、コーイチくんの好みに合わせた「月刊光一」へのポーズのリクエスト。正面に陣取って眺めるコーイチくん、彼女が自分をガン見しながらのポーズに照れまくり。


その後「オマエも行けや!」と押し出され、同じ場所に座った剛さん。めっちゃ冷静な彼の目の前で壇蜜さんまさかのM字開脚(もちろん真ん中にさかさまのランプシェードが)。
本編では位置関係がよくわからないけど、オープニングの後ろに流れた映像だと、一段低いところにいる剛さんの鼻先1mくらい先でその「月刊GOGO」の「剛さんっぽいポーズ」はとられている(笑)。なんという潔いエロ。そして鼻先のM字に呆然としながらも「僕こんなんなんですか!?」と全力でツッコみ返す剛さんの潔さ。ソファで抱腹絶倒のコーイチくん。


その後の浮気した彼への「かんぴょうを使ったお仕置き」話でも壇蜜さんの爆走は続く。
「かんぴょうを水で戻して局部に巻いてベランダにつなげる」(彼女の言葉を忠実に再生しております)。逆に彼女が「ご主人様」からされたお仕置きは「一ヶ月間急行(電車)を使っちゃダメ」というもの。谷村さん曰く「お仕置きっていう言葉自体に湿気(色気)がある。お仕置き+かんぴょうは完璧。言葉のチョイスがエクセレント!」。
しかしこの「逃げようと思ったら逃げられるけど逃げない」かんぴょうでつなぐお仕置き、「急行に乗ろうと思えば乗れるけど耐える」お仕置き。もうわたくしツボど真ん中ストライクで大爆笑。見事なオトナのお仕置きにひそむ隠微なユーモア。それはお互いの遊び心(もしくは「嗜み」)がないと成り立たない。コーイチくんにはよくわからなかったようだけど。彼のそういうイノセントさが愛しい。一生わからないでいてね。


終始冷静にまるで壇蜜さんに挑むような目をしていた剛さんも、最後の頃にはいつしか「こいつはプロや」と認めたかんじ。いつも女性には厳しいです、彼は(笑)。


ベストヒットたかみーは「忘れていいのよ」。ええ、知っていますとも。確か夜のヒットスタジオかなんかで観た、谷村新司×小川知子という組み合わせの(特にビジュアル面の)強烈さを今も覚えています。
組み合わせ的にはこっちがいいかな。歌いながらあの頃よりかなり枯れた谷村さんを見つめる壇蜜さんの潤んだ眼差しとその歌声の清純さのギャップ、これがまたよかった。


ああ、壇蜜礼賛。潔い仕事っぷりと笑いのセンスが好き。ま、ビデオの彼女を観るのは殿方に任せておきますが。
ところで、チラリと耳に挟んだ「壇蜜さんは昔キンキが好きでコンにも行ったことがある」という噂。本当なら彼女は一体どちら担だったんだろうと、ちょっと聞いてみたい気が。(剛担に持ち点全部いこか)


さて、次週は和田アキ子さんがゲスト。またあの「古い日記」が今度は本家とのコラボで聴けるかと思うとコーフンします。楽しみ楽しみ。