MUSIC FAIR 堂本剛「古い日記」


かぁっけーーーっっ!
思わず立ち上がるPC前。これが座っておられよか。なんとも振り幅の広いお方ではありますが、今宵の「古い日記」はSexy & Wild!針はMAXに振り切れております。


CDと同じく土屋さんのぎゅんぎゅんギターで大FUNK祭りとなるかと思いきや、伴奏は押尾コータローさんのアコギと武田真治くんのサックスのみ。一瞬落胆したものの、これがもう最高に粋でCOOLなJAZZ FUNKなアレンジ!そこに剛さんのヴォーカルが絡んで、スリリングな三つ巴のセッションが始まる。ああもううれしょんです。ごめんねシンディー、私はあなたのことをタダのお調子者な図書委員だとばかり思っていました(土下座)。


ここでは生放送の異常な緊張感はなく、歌い出しの前にちらりと笑顔も見えた。
衣装はレディースっぽいロングジャケットに細身のパンツ。手前に押尾さんと真治くんという立ち位置もあり、一層華奢に見えるそのシルエットと骨太なヴォーカルとのコントラストがいい。シンプルで無機的なセット、赤と青を基調にした暗めのライティングが、どこか場末のJazz Barっぽく70年代ムードを醸し出す。普段より少しラフなシャウト気味な歌い方、間奏でくるりとターンを決め、軽やかなステップを踏む。終始左手をポケットに、歌いながら少し伏目がちに口をゆがめてみせる。たった2分ちょっとのパフォーマンスに、これだけ物語を詰め込めるこの人は優れた俳優でもあったのだっけ。
彼のアーティストとしての資質をあますことなく見られたこの「古い日記」、鳥肌の立つような演出は私的に永久保存版ヴァージョンとなった。


この1曲がすごくって、もう1曲の「I LOVE YOU」のことを忘れそうになった。いかんいかん。
こちらは「近藤さん」こと水樹奈々さんとのコラボ。彼女は本当にうまい人なのだけど、正直こういう曲より西川くんとのコラボみたいな、ハイトーンを生かしたアップテンポなものの方が声質に似合うと思った。少し曲の解釈にも違いがあったのか、別々の曲を歌っているようで、「I LOVE YOU」をハモりながらもまるで別撮りみたいな二人。お互いを見ることもなく淡々と歌う姿がKinKiのようだった。あはは。(笑うな)
※追記 フと思ったが、こういうのを一度コーイチくんとコラボしてくれないものか。是非聴いてみたい気がするのだけど。


さて、歌番組は残すところ17日の「僕らの音楽」と18日の「SONGS」。
まだ全く何を歌うかわかっていない「SONGS」、来週の予告で茶系のスーツに身を包んで「街」を歌う剛さんの姿がちらりと映りました。歌の他に奈良の母校や平城宮跡を訪ねる姿も見られるそうで、残りわずかなカバ祭りを思い切り堪能できる週末となりそう。