抽選会て。


なにやらカバさんの方から唐突な「抽選会」のお知らせが来た。
今週の日曜に渋谷で「抽選会」があるのだそうな。通常盤初回プレスを1枚買うと空クジなしで剛さんのイラスト入りのグッズが当たるという。


・・ちょっと待て。
カバPremium LIVEのDVDが当たる抽選券入りの初回プレス、全国のあちこちでフラゲ日に完売!とか発売日に何軒も回ってやっと入手!なんていう声を山ほど聞いた者にはこの抽選会、正直「何しとんねん」感満載なんですけど。


多分、というかほぼ間違いなくそこに向かうほとんどのファンは既にCDを購入済みで、グッズと更なるDVD応募券がお目当ての方たちだろう。なぜ、既に品切れになるほど売れている「カバ」をこんな形で、売らなくてはならないんだろう?しかも、東京限定イベント。ここまで来れたら「カバティー」あげるよ、というある意味非常に正統的な殿様商売。


とにかく悲しいのは、剛さんがせっせとあちこちで歌を披露しているのを聴いて「カバ」を買いたいと思った方々の手に届きにくい状況であること。歌を偶然聴いた方が「あっ、いいな」と思っても、すぐに手に入らないと諦めてしまうことが多い。売り手にも買い手にもそして歌い手にとってもそれは不幸なことだ。実際こうして固定ファンだけに買占めさせるようなやり方では、TVに出てプロモーションする意味がない。
フラゲ日に品切れが続出した後、イベントで売る分をすぐ小売店に回すことはできなかったのか?「事前に決まっていたイベント」だったのなら、何故発売日前に告知しなかったのか?そうしたらファンは何枚も同じ盤を買う必要はなかったし、最初からDVDだけでなくグッズの応募券を付ければ関東以外の人にもグッズを手に入れるチャンスがあったんじゃないの?いろんなギモンがぐるぐるする。


今回、一番確実で手っ取り早く枚数を稼ぐ販売方法を彼らは選んだつもりだろうが、その実、こんな風に奇をてらうより、じっくり売ろうと初回プレス数を増やした堅実なやり方のほうが、結果的にレコード会社の皆さんが気にする「オリコンチャート」の記録は伸びたであろうことはまったく皮肉なことなのだ。
目先の利益や記録だけでなく、その歌手の素晴らしさをより多くの人に伝えること=レコード会社の未来でもあるということを、もう一度よく考えて欲しいと思う。
きれい事ばかり言ってられない、今のレコード会社の苦境はわかるけど、そこのところを忘れたらそれはあまりに本末転倒ノーフューチャーなのである。


抽選会に行かれる方を責める気はまったくない。私だって条件が許せば出かけたかもしれない。ただ、ここで同じCDを複数枚買われた方はできたらどなたかへのプレゼントにされることなど考えてはいかがかと思う。何かのインタビューで剛さんも、「カバのぬいぐるみ買うくらいなら『カバ』買って友達にプレゼントして欲しい」って正直なこと言ってたし。(笑)
私も初回・通常と2枚買ったので、1枚はJ-POP好きの友人の誕生日にあげるつもり。そうやって、この辺境の地で剛さんの歌声をひとりでも多くの人に聴いてもらえるようタネをまきまきするのが、いつもファンを想ってくれる彼へのせめてものお返しだ。


抽選会の詳細は→http://ca-ba.net/