森光子さん逝く


突然の訃報に驚いた方も多いだろう。
森光子さんが10日、心不全のため92歳で死去されていたことが、昨日発表になった。
「昭和の時代のおかあさん」と言えば、着物に白い割ぽう着でチャキチャキと家庭を仕切る彼女の姿が浮かんでくる。女優としては遅咲きだったそうで、でも何かで見た30代くらいの頃より、50代60代70代・・と年を重ねるにつれ不思議とコケティッシュな魅力の増した方だったように思う。
言うまでもなく、ジャニーズとは深いご縁のある方で、特に親しかった東山くんがこんなコメントを発表した。


僕の人生を照らし続けてくれた光が消えてしまいました。
偉大な美しい光に導かれ、僕は自分の道を見つけることができました。
全てが森さんのおかげです。感謝してもしきれません。
森さんが僕に教えてくださった表現者としての美学と志は
僕の一番の財産になりました。
天国にいる森さんにこれからもずっと温かい気持ちで見守ってもらえるよう、
僕は日々の努力を怠らず、常に精進していくようにします。
森さん、本当にありがとうございました。どうかゆっくり休んで下さい。
僕は、森さんの優しい笑顔を絶対に忘れません。  東山紀之


亡くなった方への一番の供養は「忘れないこと」だそうだ。ふとした時に蘇るその方との思い出や、いただいだ言葉や想いを忘れずに大切にして生きていく。そういうことが、お墓参りをすることと同じように故人にはとても嬉しいことだという。


近しい方々はさぞさびしい思いをしていらっしゃると思うけれど、あの輝くような笑顔とともに一度きりの人生という舞台を思いっきり駆け抜けたひとりの女優をきっと皆忘れない。その眠るような大往生を「さすが森光子!お見事!」と笑ってお送りして差し上げたい。
さよなら、お疲れ様でした。