平安神宮ライブ 最終日 感想など


今夜は平安神宮ライブ2012最終日。
お天気も上々で、あれだけ心配した台風の影響もまったくなく、満天の星空の下のライブとなった模様。衣装、セトリ、バンメンさんとも3日間全く変わりなく、<以下同文>で今日は端折っての、Twitterで拾ったもので構成したエアレポと感想など。


「人間力」をバックに登場。今日は最後だからか心なしか舞いも力強い。心臓を掴む仕草の後に両手で包む込むように抱きしめ、空へ放つ。両手の指を「ひとつ」立てて、それぞれ空と地を指し、天を仰ぐ。
「バンメンさんはお金に換えられない宝石のような存在」
「平安さんに、これまでで一番ファンのマナーがよかったと誉められました」
「今の政治家はYesかNoの答えしか出さない。偏った考えではなく、YesとNoの間にある自分だけの答えを考えて欲しい」
「想像していた未来とは違ったけど、今この未来に生きていることを嬉しく思う」
「来れなかった人、ご先祖様、全ての全てに関わってくださった皆様に感謝します」
TUKUFUNKが始まった途端、風が吹く。空には雲ひとつなくなり、満天の星。風が剛の髪や衣装を揺らす。流されるスモークがレーザーに照らされてとても幻想的。
セッションの途中で、剛とバンメンが大極殿に向かって演奏、神に音楽を捧げる。


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「平安結祈」を観ても思ったけれど、彼の強みはなんと言っても自然を味方にできるところだと思う。去年は一日中止という憂き目に遭いつつも、吹く風が降る雨が、まるで計算された演出のように彼の心模様を描き出した。東北の震災、ふるさとが大きなダメージを受けた台風による災害。そのまだ癒えない傷を抱えて歌った彼の上に降り注いだ涙雨。そして今年は、雲ひとつない星空が、今の彼の気持ちを映す天然のスクリーンになった。
人、星、風、雨、雲、光、そのどれが欠けても、今夜の奇跡は織り成されなかった。森羅万象とのセッション、そんな言葉が浮かぶ。


晴れ渡った夜空にはカシオペア座がよく見えたそう。ひときわ明るく輝くその星座は、夜の闇の中で方角を知るのに役立つ。彼もまた、私たちに今を、それに繋がっていく未来を生きることへの小さなヒント=光を投げかけ続けてくれている。折りしも今宵は朔。その月のない闇夜のような世に、大切なものを見失わないように。