いよいよ明日から 平安神宮ライブ


いよいよ明日は平安神宮ライブ初日。
もう今朝には会場の設営などすっかり整ったようだ。Twitterで、バンメンさんたちの荷造り、移動、お天気を心配するツィートなど眺めていると、行かない私も気分がじわじわとアガってくる。


しかし敵は今年も台風。今はまだフィリピン沖だけど、どんどんと勢力を強めていて、沖縄に近づく頃は前回の台風と同じくらいの大型地風になりそうとの予報で、参加する方々も皆身支度に余念がない。顔に雨がかからないようにするつばのあるベースボールキャップ風の帽子+カッパ、それを固定する洗濯バサミ、袖から雨が入らないようにする輪ゴム、荷物が濡れないように入れるゴミ袋etc..皆さん、プロです。後学のため、メモを取るわたくし。


また雨か、と思いつつ、やっぱり剛っさんには雨が似合う。ピーカンの燦々と輝く太陽の下でのライブ、というのはいまひとつ想像できないのは私だけ?
それにしても、世に「雨乞い」の儀式は数あれど、「雨止み」はてるてるぼうず吊るすくらいが関の山。日本は稲作の国だから、やっぱり雨が必要だったのですね。


元々「雨乞い」というのは、「空を踊りに誘い、雨へと誘うこと」=空を共感させる、ということだったのだそうな。「天人相感」という儒教の教えなのだけど、細かいことは無視してサックリ言うと、「巫女が舞うことで神霊を自分の体に受け入れ、天と一体化することで天の共感を促す」という儀式らしい。
平安神宮から西へ4kmほど行ったところにある神泉苑(二条城の脇)。ここは、平安京に遷都となった時、桓武天皇によって作られた庭で、その池には龍神と善女龍王が住むとされていたところ。当時はこの庭で白拍子(巫女)に舞を舞わせて雨乞いをしたそうな。雨乞いには、縄で大きな円を作り、その中で処女を舞わせる、なんていう儀式もあるらしいので、ステージで剛っさんが歌うこともまた同じ効力を発揮してしまうのであろーか。
やはり雨は天の恵み。まるで天地のエネルギーと交感するようなエネルギーを放つ剛っさんの歌が、龍神さまのお恵みをいただいてしまうのは仕方のないことなのかもしれない。


そんなライブ前日、こんなニュースが。

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■ 奈良・平城宮の正門前に広場 古代の一等地、儀式用か ■


 平城宮(奈良市)の正門として、外国使節の送迎などが行われた朱雀門前の敷地が、奈良時代後半には整地された広場だったことが分かり、13日、奈良文化財研究所が発表した。
 敷地は、朱雀門前の一等地「左京三条一坊一坪」。歴史書の続日本紀には朱雀門で男女が歌い合う「歌垣」をしたとの記録があるほか、これまでの調査で、井戸から「右相撲(みぎのすまい)」と書かれた土器も出土。
 同研究所は「儀式や行事に使うための空間として活用された可能性があり、神事の相撲も行われたかもしれない」とし、朱雀大路を挟んだ反対側の敷地も広場だった可能性が高いとみている。

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これって多分、今年初めに移転の決まった積水化学工業奈良工場の土地のことではなかろうか。そして、朱雀門に隣接した4.3ヘクタールのその広大な土地を買ったのは奈良市(国と県も出資)。そこを平城宮跡のための交通ターミナルなどを作る計画があるそうだけど、この発見でその計画も変わるんじゃないだろうか。広場だったところを当時のまま広場として残すことになれば、大きさからしても十分イベント用に使うこともできるだろう。多分そこは世界遺産の認定をされた土地に含まれないと思うので、剛っさんがライブに使うことも可能になるかもしれない。。儀式や神事に使った空間であればなおのこと、古代そのままの使い方をしてくれないかな、奈良市さん。町おこしの一環として、どーです?特別観光大使、がんばりますよっ。


てなことを考えながら、明日から3日間がどんなステージになるのか胸が躍ります。