FM大阪「堂本剛のラジオ#1」


今夜から始まりました、奈良でのライブと連携した、3ヶ月間限定の番組、FM大阪「堂本剛のラジオ」。
ここで今夜こそ彼の口からライブ日程などの発表があると思いきや、またまた完全な空振り。もうここまできたら連休明けですかねー。タメイキ。
ま、気を取り直してラジオの文字起こしなどしてみました。曲は何曲かかけたものの、30分間しゃべりっぱなしで長い上、ほとんどはトークショーや様々な媒体を通して聴いてきたことの「おさらい」でしたので、特に面白いなと思った部分のみ抜粋。



あの、いっとき、第六感とかスピリチュアルとか始まったじゃないですか。で、“シャーマン”ってどうしてもそういう世界と、なんかこう、フィットしちゃうんですけれども。僕の言ってる“シャーマン”っていうのはですね、いわゆるフラットな状態の人のことを“シャーマン”だと僕は思ってるんですよ。いわゆる霊能力とか、特別な力っていうのじゃなくて。スピリチュアルっていう言葉に置き換えると、みんな神社とか寺とかめっちゃ行きだす、みたいなヘンな時期あったじゃないですか。でもそれが、なんかこう、宗教って話になると「ちょっとなんか。。」みたいなヘンな感じ?あのー、もちろん無宗教なんで、なんか別に何でもいいんですよ、その人が何をしてようが、その宗教っていうものも否定はしてませんけども。


僕、今音楽やってるじゃないですか。で、音楽の起源とかを辿っていくと、やっぱり最初音を鳴らしたり歌を歌ったり踊ったり。まぁ、僕ジャニーズにいますけどね。そういうことって元々人様に向けての話じゃないじゃないですか。人の前は神様ですよね。で、神様の前は自然に対してですから。でも、何が一番そのスタイルは変われど通ずるものがあるかっていうと、そこに感謝する、っていうとこなんですよね。僕たちもその、いわゆるステージに立ってお客さんに感謝して、自分が生きてることに感謝して音鳴らすわけですから。そういう当たり前のことをもう一度、なにかこう考え直しながらこの芸能というものをやりたかったんです。で、それで、恋というものにキーワードを合わせるのは、なんかこう、僕は違う気がしたんですよね。恋の歌を歌ってる人はいっぱいいるし。だから僕は命の歌を歌いたいなぁ、と思って。命の歌を歌えばさらに感謝するっていうことが、ステージ上でもほんとにナチュラルに生じてくるし、やっぱり僕は命の歌を歌いたいんだなぁ、と思って、この何年間かいろいろ過ごしながら音をつくってるんです。


で、まぁ今回、4月11日にリリースした「shamanippon -ラカチノトヒ-」というアルバム。この「ラカチノトヒ」も逆から読むと「人の力」という言葉になるんですが。逆さまに読ませることの意味も、なにかこう、“戻ることが未来”っていうことがキーワードっていうのが自分の中にありまして。これはあの、「昔の時代は良かったなぁ」っていうことじゃなくてね。それだけじゃなくて、人それぞれ戻る距離は違っていいと思うんです。ただ、僕たちがこれから未来を進むためには、一度振り返り戻ることが必要。それこそが未来につながるきっかけになるんじゃないか、っていう風に思ったんで、まぁその「ラカチノトヒ」逆から読ませるっていう。あるいはその、最先端機器を使う時代ですから、そんな時代ではあるけれども、やっぱりその最先端機器を作ったのも人間ですし、その人の力っていうものをもう一度見直そうと。で、その人の力、「お前の言う人の力って何やねん?」ってことは、そのさっきの“シャーマン”っていう言葉にも通じるんですけれども、想像する力とか人が人を想う力。ただその当たり前の話をしたくて。


だから、なんか特別な力に対してピントを合わせた“shamanippon”というキーワードじゃなくて、誰もが持ってる力、当たり前の力、想像する力、その力を“シャーマン”というキーワードにこめて、そういう“シャーマン”たちが集まった日本がいいんじゃないかなと。だって現状の今の日本の中で、明るい未来にするにはどうすればいいだろうって、いろいろ現実語ってても誰も答え出せないでしょう?これ、東京に住んでる僕ですらいろいろやっぱ感じますから。その、空気だったり水だったりね、いろんなことホントいろいろ感じるんですよ。でもこれをね、自分がどうこうできるわけじゃないじゃないですか。だから「どうすればいいんだろう?」って考えた時に、やっぱり自分をしっかり持った人生でないといけないし、そこには現実的な話だけではなくて、想像するという力を信じるという力のもと、現実を生きないと先に進まないな、と思ったんです。だから、未来ばかり見てるんじゃなくって、過去の悪いこともいいことも含めてもう一度学び直して、未来に繋げていかないとなんかいけないなぁ、と思ったんですよね。



地元関西での久しぶりのラジオ番組ということで、かなりリラックスしたしゃべり。F&MBの剛っさんとも「どヤ!」の剛っさんとも違う。普段より関西弁のイントネーションも強いような。。もう既にかなり奈良と東京を行ったり来たりしている様子もあるし、心はもう「奈良の妖精」なのかも、という柔らかい声でありました。