剛、大人の階段を上るの巻


昨日のF&MBで剛っさんが珍しくボヤいていた。
『今年の誕生日はほんと壮絶な一日でした。笑けるくらい、2時間3時間で大きなことがこんなにコロコロ変わっていいの?ってことがいっぱいあって、その対応に追われた一日でした』
『僕がわあわあ言うてるのはライブのことなんですが、ファンの方には言いますけど当初の予定は4月の頭だったんですよね。桜が見られてどうこうでって。それが延びまして、またさらに延びまして、皆さんにインフォメーション行ってると思いますが、5月の下旬になって、全部コンセプトダウンしなければいけなくなった。4月の頭から始めようとしたものと5月の終りではコンセプトが違いますから。一ヶ月ちょっと延びると梅雨ですから、雨も降りますし土壌も建築のこととか、あーやこーやとありますから。まあいろいろありましたわ。大人の階段上りましたわ。ほんとに(笑)。勉強いっぱいしましたね。「大人って。。」と思いました』


そして今日、SHAMANIPPON公式サイトにて「SINGLE&ALBUM連動キャンペーン内容一部変更のお知らせ」があった。


【A賞】
<変更前> 大人の社会科見学part2 shamanippon建国式典に抽選でご招待。会場:奈良県内。日程:4月下旬〜5月上旬
<変更後> shamanippon祈願祭に抽選でご招待。会場:未定。日程:5月下旬以降
【B賞】
<変更前> shamanipponオリジナル写真をプレゼント(奈良のLIVE会場を建設する前に行う鋤入れ式の写真)
<変更後> shamanipponオリジナル写真セットをプレゼント※プレゼントする写真の内容変更


もうなんつーか、どーゆーこと??な世界。だってA賞は今日の23時が応募締切だったはず。締切ってから内容変更て。しかも一番大切な「建国祭」が無くなって「祈願祭」になってる。「くに」をつくったから、建国祭をする。このshamanipponプロジェクトの大切なディテールがここでも崩されている。
なんでだろう?「建国」という言葉にクレームがついたのか?「鍬入れ写真」がナゼNGなんだろう??しかもここまできて突然の変更って。。。これまでひとつひとつ剛っさんが大事に大事に温めてやっと実現するかに思えたことが、彼も言ったようにいとも簡単に覆される。「大人」は一体何を考えておるのか。


昔、広告の仕事をしていた頃、こういうことは実はよくあった。大抵の場合は「権力を持ったシロウト」が口を出すことだった。プロのクリエイターが知恵を絞ってすばらしい作品を提示しても、その時のクライアントの広報担当者の「アタシ、こういうのなんとなく嫌いなんですよね」の一言でボツ。そればかりか「ああしろこうしろ」と口を出して、結局「可もなく不可もなく」な、つまらないものが出来上がる。
わかりやすい例はオリンピック選手団のユニフォームだ。私は日本選手団のユニフォームがかっこいいと思ったことがない。あれは、どんなデザイナーに依頼しても、協会のお偉方が「あーでもないこーでもない」とケチをつけて手直しをさせるからだ。その人を選んでやらせたからにはその仕事をリスペクトすることが大切なのだが、後にその評判がよくなかった時責任の所在がわからなくなるくらい、日本の仕事の現場ではほんとにいろんな人が口を挟んでいろんなことを台無しにしたりする。
なんてーことを思い出して、なんとなくやりきれないのだけど、一番ガッカリしてるのは剛っさんだろう。


「大人」にはどーでもいいことであろーが、剛っさんはこのshamanipponプロジェクト(=壮大なアート作品)にまるで結界を張るがごとく、丹念にいろんな数字や方角や歴史など意味を絡ませている様子がある。一日ズレただけでもその美しい調和が崩れてしまうんじゃないかと、こっちまで心配になる。


ちょっとタメイキ出ちゃうけど、一番大きなタメイキは剛っさんがついてくれてるはず。もう少しだ。がんばれ、剛。がんばれ、みんな。