どうもとくべつよし咀嚼中


「どうもとくべつよし」、なんて盛り沢山なんだ。。
まず「歌モノ」CD、そして「インスト」CD、最後にインストモノのMVを収めたDVD。という順でさくさくと視聴、という予定でいたのだけど、聴いたり観たりしながらながらいろいろ考えてしまったり、どうも気が散らかる。焦らされたあまり勝手な妄想が育ちすぎていたり、余計な情報を集めすぎたりしていて、素直に彼のアイディアを堪能するのにジャマになっているのだ。よい子で待てなかった自分が悪いんだけど。


でも、いい意味で私の期待(妄想)を裏切ってくれる音や映像が多くて、何度か視聴して咀嚼しているうち次第にそこに籠められた剛っさんのメッセージがクリアになってくる。というか、彼のメッセージはいつものとおりとてもシンプルで明快なのだ。それが今回は特に、パッケージやブックレットを触り、歌詞を読み、映像を観、音を聴き(そしてそこから思い出される味や香りを愉しみ)、多分リスナーは知らず知らずのうちに「五感」全てを使うように仕組まれている。そしてその全てを味わい尽くしたあとには「六感=直感」として、彼のいう「戻ることが未来」というメッセージがすとんと心の中に降りてくる、という仕掛けになっているのだ。


音は想像していたよりポップで、そして緻密だった。一見矛盾するようなこの印象、それが堂本剛という人なんだと思う。繊細で凝り性で頑固で自分がマイノリティーだという意識を強く持っていながら、人を惹きつける絶対的な大衆性というものを生まれ持っている人。もちろんここには天性のセンスというものも含まれるわけだが、そこにこれまた天性の器用さも手伝って、とんでもなくいろんなジャンルの音楽に同一のメッセージを詰め込んだカラフルだけど異常な統一感のあるコンセプトアルバムが出来上がった、というかんじ。


というのが私の、まだ咀嚼途中な現在の感想。このまま噛めば噛むほどに転がせば転がすほどに、また違ったフレーバーが現れる、万華鏡のようなアルバムなような気がする。いや、そうに違いない。


それにしても、遅い。遅すぎる。「18日以降」とはいつのことなのであろーか。もしかして建設工事が遅れていて、まだライブ開始日が設定できないとか?
このテンションを長く継続するのはどうも身体に悪そうなので、早いとこたのんます、JEさんっ。