shamanippon 生誕祭&フラゲ


剛さん、


33回目のお誕生日おめでとう♪
shamanipponというくにをくつり、新たな一歩をまた踏み出すこの年が
あなたにとって素晴らしいものとなりますように。


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さて今日は二重にめでたい「shamanippon−ラカチノトヒ−」フラゲ日。って、私にゃ関係ないわけですが(涙)、あちこちからの音漏れは断然多くなるんで、日本からの航空便が届くまで、今しばしそれで飢えをしのがせていただきます。


F&MBなどで少しずつ収録曲の披露が続いた。その中では、今のところとにかく「shamanippon くにのうた」推し。とにかく彼のインスト曲が好き!(「shamanippon、shamanippon」という声は入っていても)というのと、そのグルーヴ感がたまらない!その型にはまらない自由に遥か三次元を超えた感に、「こんなかっこいい国歌あっていいのぉ!?」っと、ちょっと「くぅ〜っ」となる。本当にかっこいいものに出くわした時、自分のボキャブラリーの貧困さが悲しいが、私の中で「かっこいい」は「いい」の最上級なのでお許しを。


TVで披露されたそのPVもとにかくひたすらCOOLの一言。ディレクターの須藤カンジさんは今をときめく多くのアーティストのMVを手がけている人。私が観た事あるのはサカナクションの「Sample」とかいくつかだけだけど、プロフィールにある他のものも見てみたら、独特な色使いとかなんとなく「工作」っぽい世界が、シュールで不思議な空間を創り出しているかんじがする。
インタビューを読むと、「アーティストとじっくり話し合って作っていく」タイプとのことで、「くにのうた」もなるほど道理で以前から剛っさんが口にしていたキーワードやイメージがてんこ盛りだったはず。そして、「時間軸を操作していくことが好き。時間軸を自由にいじれるのも、ミュージックビデオの自由度の高さ故にできること」というコメントもあり、「くにのうた」も、行灯に描かれた月、頭上のpast→futureの文字などでshamanipponの世界観を時間をモティーフに簡潔にスタイリッシュに表現しているのも、彼ならば頷ける。


それにしても、こういうビデオクリップの映像やポスターなどの写真を見ていてつくづく思うのは、堂本剛という人のとんでもない存在感=説得力とでもいうもの。
ヨーロッパの古い大聖堂などを訪ねて感心するのは、その建築的な美しさもさることながら、その信仰心をそそり、煽る、絶妙な宣伝(洗脳)効果なのだ。ミサで歌われた祈りの歌が天井に静かに反響し、オルガンの音とステンドグラスから差し込む淡い光とともに天からの声のようにふりそそぐ。それは暴力的なほど美しく、人に神というもの=「救い」の存在を感じさせ、信仰に向かわせる力があるのだ。私はそれと同じ力を彼にも感じる。
彼の言動を「宗教的」という人もいる。でもその人たちの言う「宗教」はオウムとか極端なカルトや拝金主義的な教団のことだろう。彼のしようとしているのは、もっと原始的なことだ。現代の終末思想や現世利益などではなく、そんなものが宗教と呼ばれる遥か昔から、人と人とが相手を想いあって平和に暮らすためにあった「ルール」や「価値観」を復活させようとしているのだ。


そのためには多くの人に彼のアクションを知ってもらう必要がある。そして今回、彼自身の求める「未来」に向かうために、shamanipponは大がかりなプロモーションをかけてきた。トークイベントの時の「オレはガワだけちゃうで!」とか言ってたけれど、カリスマというものは中身だけでなく、必ず魅力的な姿をしているものなのだ。その上、彼にはあの声があり、アイディアがあり、意思があり、直感がある。その全てが堂本剛という人を形作る「才能」なのだ。その彼が現代のメディア全てを使って現代社会に問題提起しているかのような今回のプロモーションはまったく壮観だ。面白すぎて痛快すぎて、今一度剛っさんにシビレてしまう。確かトークイベントで「ロックは破壊的すぎるし、パンクは政治的すぎる」と言ってたけど、彼はその両方のスピリットを持っている人のように思う。再構築するために必要な破壊もある。私には彼のアクションはそういうものに見える。


あちこちからフラゲ班の音漏れがしてきた。。何曲か聴かせていただいたけど・・これ、ちょっと常識を逸してる・・!笑ってしまうほどのクオリティー。職人たちが大マジに、気持ちよさそうに、ゴリゴリにつくり上げた音。剛っさんの声が乗ってなかったら、誰のアルバムかわかる人はいないでしょうなー。ああ、早く全部聴きたいー。