「カケタオイカケタ」再び。。


「平安結祈」の上映もあと残りわずか。次の日曜11日が最終日。
3月11日が最終日というのは計画したことではなかった、と剛っさんは言った。しかし、龍神の涙雨の中へ彼の祈りが放たれたあの日の映像を観ながらこの一年を想う、というのは、彼にとっても映画を観に来る人たちにとっても、何か特別な意味や因縁というようなものを感じさせることになるかもしれない。
私はそれができないから、せめて少し早起きをして、震災の起きた時刻に黙祷をささげ、あとは静かに過ごそうと思う。テーブルに春の花を飾って、奈良で買ったお香を焚いて。 


twitterやネットでまだしつこく「shamanippon」の告知映像を探っている(笑)。
いろんな方からの情報をまとめてみると、国王さまの仮面はどうも能面に近いような印象のものらしい。「NIPPON」を歌う彼のことだから、それはありそうなことと思う。「縁を結いて」では巫女という「衣装」を纏うことで、彼自身が過去と現在と未来を結ぶイタコであるというイメージを、今回は能面を彷彿とさせる「仮面」をつけることで、時空を超えて人の想いの橋渡しをするパワーを持つ人物を、そしてその衣装はトリックスター、タロットカードで言うところの愚者(それは「王」の側面を持つ)など、正邪を併せ持つ解釈の難しいキャラクターをもイメージさせる。
そうやって、複雑な堂本剛という人間を思いおこさせるイメージの断片を幾重にも重ね合わせて、SHAMANIPPONという王国のイメージがつくり上げられる。


その告知映像の彼の足元にはいくつもの灯篭が置かれ、そこには龍、走る人、飛ぶ人、月の満ち欠けなどが描かれている(情報をくださった方、ありがとうございます♡)。「走る人」と「月の満ち欠け」で思い出したのは、「カケタオイカケタ」(シングル「Nijiの詩」収録曲)。「時代のパズルを一秒の上に乗せて 駆ける月を追いかけた 時代のブレスを喉仏に乗せて 欠けた月を追いかけた」というフレーズ。そして、「nippon人の愛を築きたい」と歌うこの曲から聞こえてくるのは、「忘れないこと」というメッセージ。
この曲はジャジーなアレンジが心地よくて耳に残っていたのだけど、こうして歌詞をよく読むと、SHAMANIPPONの大きなテーマが詠われたものだったんだなーと思う。
その文脈でいくと、もしかしたら床に描かれた花のような絵は時計ではないのかな?灯篭は12個あるのではなかろうか。


ところで、twitter上にできた新しいSHAMANIPPONのアカウントでは、多分(笑)国王さまではないかと思しき人物(その名も「ひと」)がレコーディングの進捗状況などをつぶやいてくれている。彼によれば7日に最後の曲の収録が終り、今はマスタリングの作業に入っているとのこと。twitterアカウント持っていなくても@shama_nipponjinでつぶやきが見られます。レコーディングブースや「ひと」さんのおやつ映像などもUPされています。。。