赤とか黒とか結婚とか


今日は書き物をしながら(今もそうだけど)twitterのTLを追った。
テーマは「赤黒コン」。昨夜突然TLに現れたビッグニュース。と言っても私は彼をよく知らないし、ドラマを観ないので彼女のこともよく知らない。そこで全国のファンの方々のツィートをせっせと読んで、コトの大きさがなんとなく把握できたかんじ。


きょうび日本で結婚するカップルの1/4は「デキ婚」なのだそーな。
そういえば、芸能ニュースでは、女性が妊娠していないとわざわざ「妊娠はしていない」なんて書かれてるし、芸能人に関してはそうじゃない方が珍しくなってるのかな。ジャニーズでは木村くん、山口くんという先達もいたっけ。
でも正直なところ、私も古い人間ですんで、妊娠がわかってすぐ入籍するほど結婚する気があるなら、とっとと籍入れてそれから速攻で子供を作るのと何がどう違うのか?というトコをつい当事者たちをコーナーに追い詰めて尋ねたくなってしまう。


特に売れっ子芸能人の場合、随分先までスケジュールは埋まっているのだろうから、結婚だけならまだしも妊娠は周囲に迷惑がかかると思うし。しかも入籍は二人とも所属事務所には事後承諾だったらしいと聞き(前記2名の先達もそこまではやらなかった)、正直私が社長なら今頃大暴れしてるとこですよ、ええ。芸能人とはいえ社会人。いくらそれ以外に結婚を認めさせる方法がなかったとしても、多々あるであろう契約関係を既成事実でもって強行突破するのは、やはり反則ではあるまいか。


ただ、ファンのツィートを見ていて面白い(失礼!)と思ったのは、彼に対して「そういうキャラ」と容認する意見も多かったこと。これまでにも度々小さなスキャンダルもあったし、その極度に恋愛体質で大胆不敵なキャラが彼の魅力でもあったということか。今回のことも、そのイメージに益々「ハク」をつける、その計算あってのことなのか。。と、「スキャンダルヴァージン」担としては、事務所の対応も含めて、ちょっと興味深いサブジェクトなのであります。


元々古代の日本の「結婚観」というのはゆる〜いものだったらしい。もちろん現代のような婚姻届があるわけでもないから、好きになったら性的関係を持つ、飽きたら別れる。女性側がYESと言えば、複数の男性と同時期に性的関係を持つのもOK、結婚関係(長い間一緒にいる関係)にある者の姦通もOK、とまさになんでもアリ。


現代では不倫を「過ち」と言ったりするけど、その「過ち」もすぐ水に流してしまうのが、今も続く古代からの考え方。基本のトコが性善説なので、罪はすべて「悪気のないもの」として、祝詞をあげることで「過ち」として赦されてしまう。その祝詞にある「赦し」のプロセスは、
1.罪を川(水)に流すと、「瀬織つ姫」という神様が海へ運んでくれる
2.すると海で待つ「速開つ姫」という神様ががぶがぶとその水を飲み干す
3.そこへ「息吹戸主」という神様が現れ、全てを根の国底の国へ吹き放つ
4.そこにいる「速佐須良比姫」がその罪を持ってぶらぶらとさすらい歩くうち、いつしか失くしてしまう


日本の神様というのは本当にアバウトなのだ。その古代の精神はまだ私たちのDNAの記憶に残っていて、特にこの「結婚観」の部分は本能に直結しているから、放っておくと勝手に戻りやすいものなんだろう。
結婚も妊娠もオメデタイことだけど、どうしてもこういうケースの「デキ婚」には何か引っかかりまくる。まるで宿った命に自分たちの大きな決断を委ねるような、無責任な大人のエゴや言い訳が見え隠れするからかもしれない。