ベストヒット歌謡祭


ベストヒット歌謡祭、初めて観ました。(笑)
そんなのあったんだ?と思ったら、元「全日本有線大賞」。でも今年は(から?)大賞、新人賞などの授与はなくなり、純粋な「音楽祭」となったらしい。「○○大賞」というもの自体がなんだか形骸化してしまっているし、ライトな方向へ模様替え、ということなんでしょうか。


さて、KinKi、今夜は大トリ。神戸でコーイチくんの地元だからってのもあるのかもしれないけど、宮根さんマジで剛&KinKiとタッグを組もうとしているのかしらん。悪いお話ではないとは思いますけども。こほん。
それにしても、大きな会場で他のアーティストのファンも沢山いる中、KinKiの新旧ヒット歌を皆が歌えるってやっぱりすごいな、と。ふたりの14年間がギュッと詰まった感慨深い5分間でした。ところで剛っさん、ちょっと太った?神戸牛食べすぎ?


でもいいな、あの会場のサイズ。花道で歌う彼らとお客さんの距離が近くて、うらやましかったー。関係ないけど、剛っさんがアップになった時、つい手相話の影響で手元をガン見してしまった。


と、さっきネットをウロウロしていたら、剛ファンにも残念だった「PS」の休刊の理由についての記事を見つけた。書いたのは編集関係者。
今は出版界全体が氷河期ということで、特に今年は休刊に追い込まれた雑誌が多かった。「PS」もその中の一冊だったわけだけど、筆者によると「PS」自体の売上げは良いとは言えなかったものの、広告もまだちゃんと取れていたし、低価格ブランドの紹介などで根強い人気があり、休刊となるほどではなかったと言う。


どうやらそこには、同じ小学館の出版している「CanCam」の不振がある。山田優、蛯原友里、押切もえなど人気モデルを輩出し一世を風靡した、その「CanCam」の販売部数が今は全盛期の3分の1程度まで落ち込んでいるらしいのだ。そこで編集部が打ち出したアイディアが、読者ターゲットを22〜25歳くらいのOLから、上下=
18歳〜30歳前後にまで拡げること。部数は落ち込んだとは言え、まだまだそのブランドで広告料の取れる「CanCam」を生き延びさせたい。そのために、ターゲット層のダブる「PS」がリストラされてしまった、ということらしい。
でも、その結果として「CanCam」は誰の読む雑誌かわからなくなっている、とも言う。こういうのが雑誌の典型的な「終末」の風景であり、そんなことは百も承知なはずのプロの編集者たちが、要は目先のカネに走っているという、ま、悲しい話です。


この不景気の世の中、いつまでもブランドカタログみたいな雑誌が売れるわけはない。実際、年を重ねてからもカジュアルなファッションを楽しむスタイルはもう既にできあがっていたし、ブランドものを持っていないと恥ずかしいなんていうバブル時の幻想を持ち続けている層も、不況の到来とともに減少していたのだと思う。
そして、それを読みきれなかったというより、自分たちの雑誌が新しい時代の流れをつくるのだ、というような強い気概がもう(小学館に限らず)出版社側になかったんだろう。


手に取ってパラパラ見て、「あ、これ買お」と思う雑誌がどんどん少なくなっていく。雑誌好きとしては、ほんと寂しい限りです。
「ツヨコレ」、楽しかった。改めてサヨナラ、「PS」。