フレンチギャル曰く


なんとなく、「NIPPON」から「K album」に至る1ヶ月あまりの祭りが終わった感のあるこの週末。私が勝手に燃え尽きてるだけかもしれないけど、特に「NIPPON」はしばらく聴きたおしたし。


ここ10年くらいは日本の新しいアーティストをほとんど聴いてこなかった。こちらのアーティストは、たまにカーラジオから流れる曲が気に入ってCDを買ったりはしてたけど、聴いてたのはほとんどクラシックか環境音楽、ワールドミュージックに近いもの。じゃなきゃ昔のパンクやロック系の洋楽。
KinKiや堂本剛周辺を聴き出して、久しぶりに「音楽と人」とか日本の音楽誌を買って、新旧いろんなミュージシャンたちの考えていることを知ったり、音楽ビジネスだけじゃなく、世の中の流れを体感するのがすごく面白く感じるようになった。そういう意味では、私しばらく鎖国してたなーと気づかされる。


それでも私にも「出島」はあって、バンドやってる友人がたまに「面白いよ」とススメてくれるものは聴いていた。彼とはミョーに音の趣味が合うのだ。ここ6−7年くらい彼のコピーしてくれるディスクにいつも入っていたのが、「ゆらゆら帝国」。彼らが日本の音楽界でどんな位置にいたのかはよく知らない。そのユニークな音と詞の世界観がほんとクセになるバンドで、密かに好きだったのだけど、数年前に解散してしまった。


が、最近そのヴォーカルだった坂本慎太郎がソロを出すというのを知り、シングルカットされた曲を聴いてみた。・・・なんか山下達郎ばりにポップで、おんやあ?いいじゃあん♪と思ってたら、三宅正一さんという音楽ライター(もしている)方が「坂本慎太郎とKinKiはポップスの凄味という点においてコインの表と裏のような共時性を感じる」というようなことを書いていて驚愕する。
確かに「ゆらゆら帝国」のそのキャッチーなギターや歌詞のポップさは、どこかグループサウンズみたいなレトロ歌謡感を漂わせていたけど、そこをKinKiと繋げる目を私は持たなかった。ウロコがごっそり落ちる。
こういうことがあると楽しくて、急にいろんな音楽が聴きたくなる。
坂本慎太郎「君はそう決めた」 http://zelonerecords.com/ja/news


閑話休題。
こちらのフランス系アートチャンネルに、たまに日本の映画や音楽を紹介する番組があるので、「もしかして」とプログラムなどチェックしていたら、OOIOOという「原始的かつ多国籍なサウンド」な女性ばかりの編成の日本のバンドが紹介されていた。(ボアダムスのヨシミさんのバンド)
http://www.arte.tv/fr/Echappees-culturelles/tracks/4234128.html
このチャンネル、堂本剛を取り上げるにはちょっと前衛すぎるのかなー。フランスのバンドなんかは通好みそうではあっても、わりとフツーのバンドが紹介されてるのに、なんか日本枠はミョーにマニアック。映画では「谷ナオミ」(往年のポルノ女優)が日本のブリジット・バルドーとか紹介されてるし、そういえば前に「愛のコリーダ」もやってたし。前衛とエロ以外の日本文化もひとつお願いできないもんでしょか。
 

ついでに、フランスのサイトをあちこち見ていたら、「NIPPON」の発売にあたってされたフレンチギャルのコメントをちょっとだけど発見。
『グッドニュース!これはジャニーズがヨーロッパ市場に興味を持ったっていうことだから、私のようなファンはハッピー!私はKinKiが好きだけど、光一のファンだから剛のソロには正直興味を持ったことないけど、このアルバムは買うつもり。だって、ここでジャニーズの努力をサポートすれば嵐やV6なんかも進出できるかもしれないもの』
『ちょっと年長のジャニーズ登場ね。KinKiはキライじゃないけど、ジャニーズは嵐とか、もうちょっと若いタレントをプッシュするべき』


・・・なるほろ。担当者さんはわかりましたか。