大倉くんのヌードに思ふ


遅ればせながら、友人宅でan・anに載った大倉くんのヌードを観る。
うーん、「あら、おにいちゃん、がんばってるわね」。母か。
未だカタい蕾から漏れる微小なフェロモンは(なんかヤラシイけど)、こちらの減少甚だしい女性ホルモンを活性化するまでには至らず、めっちゃ冷静に「イマドキのセクシー」を眺める。


しかし目がこっちの男性に慣れてしまうと、日本人(アジア人としての)男性のスレンダーでつるんと毛のない身体が新鮮に感じられる。
そんな日本男子が更なる「つるん」に目覚めたのは80年代だった。毛深い人が少ないからか、女子は男子の胸毛、髭、すね毛全てにNGを出し、男子も脱毛エステなどに通い出したのだ。その一昔前に、郷ひろみのつるりん加減を「パイパン」とか嘲ってた男どもの変心は、当時流行っていた「モラトリアム」という言葉と絡めて、「大人になりたくない気持ちの表れ」と言われた。


そして時は流れ、今世紀に入ってこちらの雑誌などにも「男性脱毛」の広告が目に付くようになった。もっとも、こちらの「毛深い」は日本人の比ではないので、コンプレックスに感じるのはなんとなくわかるような気がする。
気がつけば、ゴール後にピッチでユニフォームを脱ぐサッカー選手まで皆一様につるんとし、ゴシップ雑誌のグラビアの俳優などもよく見ると剃った胸毛まで、昨今流行の不精ヒゲ風に中途半端に伸ばしたりしている。それがイマドキのセクシーなんだろうか。ポイントがよくわかんないけど。


ふたりの高校生の娘を持つこちらの友人からの情報によると、イマドキの高校生は男女とも(特に女子)アンダーヘアーをきれいさっぱり処理している子が多いのだそう。これはブリトニーやガガちゃんなどのハリウッドセレブの影響らしく、今や毛があるのは「不潔」なんだそうな。以前TVで観た日本のビジュアル系バンドファンのドイツ人女子が言っていた。「日本の男子の何がステキかって体臭がないところよ!」。
彼らの父親=そよぐ胸毛とむっさい髭の元セクシーガイたちは、その現象を一体どう見ているのか。


しかし考えてみると、男性の体毛というのは主にフェロモン分泌の多い部分に生え、オスの匂いをより長くキープし、濃く遠くメスに向かって拡散する役目を果たしているわけで、それをきれいに全部剃り上げデオドラントスプレーをかけ香水をふり撒き、女子にモテるべく必死で消臭に努める彼らは、実は本来のオスとしての本能に逆らった行動をしているということになるんじゃあるまいか。当然、それをよしとする女子の本能にもどこかでブレーキがかかっているというか、何か無意識に人間の本能が人口を抑制することに傾いているような、そんな流れなんだろーか。


環境ホルモンの問題が言われて久しいが、実際ヨーロッパの各地でサンプル調査されたところによると、70年代以降男子の精子の数はすごい勢いで減り続けているそうな。その上、妊娠期間中のストレスが子供がゲイになる原因なんて話が本当なら、このストレスの蔓延した社会が続けば少子化は益々加速するんだろうし、なんだか「自然」は人間を減らすということでバランスを保とうとしているような気さえする。


大倉くんのヌード見ながら、おばはんはこんなことを考えました。おわり。


☆ところで、復活して早々なんですが、わたくし明日から旅に出て参ります。車で、秋の味覚を求めて行き当たりバッタリな、多分フランス中部〜北部辺りをうろうろする旅になる予定です。ブログは26日頃から再開予定です。剛っさんも東北公演始まりますね。旅の空より成功をお祈りすることにします・・・☆