台風一過日本晴れ(言霊!)


平安神宮ライブ初日、参加された方たちのブログやTwitterなどを読ませていただくと、龍神さまの粋な演出があったようですね。
「縁を結いて」の♪風詩雨〜♪のところで急に風が吹き雨が強くなったとか、小雨がレーザー光線に光って幻想的だったとか、そんな話を聞くとほんとわくわくします。彼の「自然を味方につける力」、みたいなものを感じて。
今日は様々な警報も発令中ってことで、残念ながら中止となりましたが、予報通りこの鈍足台風が、今夜わっせわっせと日本海側へ抜けてくれたら、明日は台風一過のきれいな三日月の下でのライブになるのでは。


今夜の「Fashion & Music Book」では「月−ツク」の話が出ました。
3月11日以降よく眠れない、というファンからのメールが多かったので、「なにかよく眠れる曲を」と思い立ったのがこの曲。去年奈良の野外で曼荼羅を展示した時、暗闇の中、月明かりで目が慣れて、鹿と出会ったりしながら散歩したことなど思い出しながら書いた、とのこと。


今はなかなか「闇」に出会うことがない。都会の空は明るくて、月明かりを「明るい」と感じる機会も少ないかもしれない。
私の思い出す暗闇は、子供の頃、夏祭りの宵宮に行く田舎道。街灯が時折ぽつんぽつんと浮かぶ、その他は真っ暗な道を浴衣を着て友達と歩く。家を出た時は心細くなるほど真っ暗な道が、目が慣れてくるほどに驚くほど明るく月に照らされているのに気がつく。お日様の下のように影法師もちゃんとある。雲も白く照らし出され、夜空って黒じゃなくて濃い青なんだ、と発見する。
きっと彼も子供の頃、奈良の夜空を見上げながら同じようなことを発見したんだろう。古代の人々も見上げた同じ月の下で。


明日は晴れますように。