明日は晴れるっ(言霊)


明日は平安神宮ライブの初日ですが、関西方面に台風が近づいているとか。
3日の大阪・長居スタジアムでのドリカム公演は延期になったそうで、ちと心配。
龍神様大興奮ってことね、きっと。台風の目の中でのライブ、なんてのもオツなような気もするけど、そう思うのは台風が来るとわくわくしちゃう野次馬体質な人だけですね。はい、すいません。
現場に行ってるファンの方々の「ステージ設営完了してます」のTwitterも飛び交ってるので、準備は万端の様子。剛っさんとファンの皆さんの想いが天に通じてミラクルが起きますように・・・。


「ココロ見」を繰り返し観ている。
熊野の山を見ているととても懐かしい。今住んでいるのも山がちなところなので、朝に夕に犬を連れて散歩に行くが、やはり気候が違うから、植林されている木も違うし色も香りも違えば、そこに棲まう虫も違う。
剛っさんの旅のお供になれなかったあのきれいな青い虫、きれいだなー、なんて虫だろうなと昆虫図鑑で調べたら(多分)「ヨモギハムシ」。ここにもあんなカナブン系の甲虫はいるけど、あまり大きいのは見たことがない。それでもここ10年くらい、温暖化の影響か蚊の種類が増えたり、毛虫が増えたりしているので、多分気温が上がっていろんな虫の生息できる「北限」が上がってきてるんだと思う。


今は枯れたので切り倒してしまったが、ツレアイの実家の古木にある夏突然クワガタムシが大量発生したことがある。ツヤツヤした大きなクワガタを見て私が「これ売ってクワガタ長者になろーぜっ」と言うと、「誰が買うんだ???」。
どうやらここじゃ虫なんて飼う人はいないようで、ペットショップでも売ってない。日本では夏休みの自由研究とかでアリの生態観察をしたり、アゲハ蝶を育てたり、カブトムシを飼うなんてことをフツーにしているが、どこの国の人に聞いてみても、そんなことをしてるのは一部のマニアだけで、虫の個別の名称を知っている人なんて会ったことがない。ツレアイ(田舎育ちのごくフツーの少年だったはず)も「クワガタムシ」という名前を知らなかったし、彼の父親も知らなかった。そう言えば、フランスでは「ファーブル昆虫記」で有名なあのアンリ・ファーブルを誰も知らないそうだ。


平安時代にも「虫めづる姫君」という話があり、それが後年「風の谷のナウシカ」にも繋がるように、日本人は自然と暮らす中で、特に小さな虫や動物を愛でてきたように思う。彼らと心を通わせることで、そこに姫君の言うように、見た目じゃない「ものごとの本質」を見たのだ。
日本人は好奇心の強い民族だ。小さな虫でも興味を持って名前を調べ、どんな風に生きているのか知りたくなる。そしてそこから花へ木へと関心を拡げてゆくうちに、森羅万象に繋がる自然のリズムを感じ取り、生きてきたはずだった。
その忘れられつつあるリズムが、「ココロ見」のような番組を観ているとフと蘇る瞬間があるように思う。まず、香りが蘇るのだ。記憶には匂いがついている。杉木立を見れば涼しく澄んだ空気の匂いを、虫を見ればその脚が腕を這う感触が夏の森の下草の香りを連れてくる。そんなイメージトレーニングは本当に有効だそうだ。身体に自然のリズムが戻ってくる。


私も昆虫は大好きだけど、唯一「芋虫・毛虫」がダメ。嫌いというより怖い。ここでも最近、一昔前には見なかったような大きな蛾が飛んでいるのを見たりするようになって、いつ幼虫に出くわすかと生きた心地がしない。温暖化が憎い、その一点に於いてエコ運動になら何でも参加する今日この頃であります。