「ココロ見」ふたたび


うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば
                               −大伴家持−
空はどこまでも青く、鳥はさえずり、花咲き乱れる。なのになんだこの孤独感っ。


季節もナンも全然違うけど、そんな気分の夏休みでございました。もっとも孤独感じゃなくて、ひとこと「退屈」だった、山の夏休み。
そのツレアイの実家はもうしょっちゅう帰ってるから何の目新しさもないし、里までの山道は険しくてひとりでの運転は心もとない(40になった記念に免許取ったんで運転歴浅し)、山ん中すぎてヒマつぶしのネットサーフィンすらままならない、そして彼は出不精、となるとそれはもうソフトな軟禁。気分はすっかりアウン・サン・スーチーで、思わず髪に花を飾り、家持さんの歌に涙する。ううっ。


とは言え、もうこの軟禁状態には慣れてるんで、たまに一番近い徒歩30分のアイスクリームショップまでぶらぶら歩いて出かけたりも。でも基本は開き直って庭で草をはむ野性の鹿たちを横目に昼間っから食っちゃ寝、飲んじゃ寝の一週間。それが意外とストレスなのが悲しい日本人のサガなのか。


昨夜は夜中に帰ってからしばらくネットで一週間のニュースを追い、「新堂本兄弟」の乳首じゃんけんを観て(剛っさんの「いたいよぉ」がツボでした。なんてラブリーなのっ)、さらばプチ浦島。


そういえば、あの那智の滝での剛っさん目撃はやはりNHK「ココロ見」のロケだったとか。祝・シリーズ化。
前回の吉野の山で千日回峯行をされた塩沼亮潤さんとのお話は、彼にとって大きな癒しとなったんじゃないかと思う。普段は同じ言語を話す日本人同士でも分かり合えないもどかしさを感じているに違いない彼が、まさに水を得た魚のように目をキラキラさせながら、自分の言葉で思うままに語っていた姿を思い出す。
この震災などを経た2011年の夏、剛っさんは滝を見ながら一体何を語るんでしょうか。


放映は、8月27日(土)24:20〜24:50 だそう。
これ、27日とは言え、もう28日になってるんですよねー。実は28日は私の誕生日。うくくーっ、つよしったら、もーっ。極上のプレゼント、ありがと♪
もう誕生日が嬉しい年じゃないけどなっ。


ちなみにこの日はゲーテの誕生日。ついでに漫才の大助・花子の花子さんの誕生日でもあり、そして大伴家持さんの命日でもありますよ。どういう日なんでしょね。
はは。