オーラス後半戦


オーラス後半戦。


Chance Comes Knocking
Blue Berry


これは私にとっては初めてのE☆E体験。
Funkというのは、これまで私の聴いてきた音楽のジャンルではなかったものの、楽しかったらなんでもオッケー。久しぶりに踊ったりしちゃって、帰りにはふくらはぎがパンパンで象足になりましたが。
しかしセッション中の剛っさんの楽しそうな顔。思わず目を細めるわたくし。
ああやって志を同じくするというか、同じことを追及していきたいと思ってる仲間といる事が本当に楽しいんだろうなと思う。でもそれはたとえばKinKiをコーイチくんとやることに興味がないとかそういうことではなく、単に今剛っさんが堂本剛というひとりの人間として、やりたいと思っていること、伝えたいメッセージを表現しやすいのは当然ソロ活動=自分の言葉を紡いで作った歌を以ってなのだという、ただそれだけ。
私はKinKiとしての剛っさんもソロの剛っさんも両方好き。どちらにも彼の言うところの「大人の事情」が作り上げたそれぞれ別のルールがくっついて、単に「見せる角度」が違うだけ。どちらも間違いなく彼という人の一部なわけだから、精神的なバランスを取るためには案外今のような二足のわらじ型を続けるのが一番いいんじゃないかと見ていて思った。


さて、セッションも終わり、バックのメンバーがはけてから、しばしステージ居残りの剛っさんのメッセージをまとめました。これもまたかなりさっくりですが。がんばれボクの海馬ロシナンテ。


<MC>

僕はモメるの嫌い。そうやない人もいるけど、生まれて来たときから悪い人はいないと思うしかない。自分がその人たちを傷つけてハッピーになるかというとそういうわけやないし。
ステージでしゃべってるのも皆さんのおかげ。本当の自分を取り戻させてくれた。芸能界にいてイメージ戦略とかあってその中で作り上げられていく僕、というのがあって。それがまあエンターテイナーはそういうところに徹するべきやとも思う。でもやっぱり家族とか自分を生んでくれた人とか、いろんな人のことを考えていくと、ステージ立って作り笑いは違うとか、本当の自分じゃないものを喜んでもらうのは違うとか。いろんな葛藤しながら32歳になっていて、今これだけ素直にしゃべれているというのは本当に嬉しくて。
ステージに立って今まで緊張するとかぽーっとなることとかあったけど、最近は全然なくて、そういう空気を与えてくれたのはみんなで、だから僕の歌も変わっていった。僕を支えてくれてるのは、みんなの暖かい包容力なんやな。


奈良ですごく思うのは、神社とかお寺とかあって、それを宗教って言う言葉にした時に「うーん」っていう人がいるけど、スピリチュアルブームになると乗っかってっていう人もいて、でも初詣には行くとか、オレようわからん。そういうかんじなら一生行かんかったらええやん。
奈良に生まれたからやけど、見た目とかインプットされたものとか、自分の都合のいい扱い方ってのがあんまりできひん。そう思いたい人はそう思えばいいし、思いたくない人は思わなければいい。


それこそ十人十色ってことかもしれないけど、僕が言いたい十人十色ってのは、何をやってもいい自分の欲を突き通すことの十人十色という話ではなくて。もう少し今の日本のこととか、自分の環境のこととか、家族とか、そういう人たちの傷を知ってあげれる自分になることを目標にすればええんやないかな、と。その傷を癒してあげられる方法がひとりひとり違うから、何か例えば宗教を信じてない人や神様を信じてない人、何か祈ることって何の意味もないんちゃうのって思う人もいれば、いや信じれば絶対届くと思う人がいる。これはもう人生一回やから、そう思うならそうすればって無責任に思えたりするわけ。でもそれはその人の意思を尊重するってこと。


僕は誰が善い誰が悪いもないし、こうすることによって僕が得するなあとか、ありがとうって言ってもらえるなあ、なんてことはほんまサラサラ思ってなくて。今回もライブやらへんかと言われて「あーやりたい」って言うて、こういうライブの形を作ったということ。
ほんとはねー、一度漫談ライブとかやりたい。(笑)


みんながひとりひとり性格も違うし人生も違うからいろいろ思うこともあると思うけど、何かひとつを思う力ってみんな持っていると思う。ひとつのことをみんなで思うとか、大切にしようという気持ちとか、それはどんな生活をしていようともみんな持ってるもんやと思うんで。
ライブっていう環境の中で、そういうこととか体感してもらえたら嬉しいなと思うし、生きてるからこうして僕もお話したり楽器やったり踊ったりなんかいろいろできますけど、それにすごーく感謝してるし。だから僕がそれこそ個人事務所やったらいいですけど、(一瞬変な空気が過ぎり)引かなくていいんですよ(笑)、ルールの中でできることできひんことってありますが、できひんことに対していややと言うこと、僕は今までないし、ただそこをうまく利用しようとするような人を見るとイライラするとかある。ファンの人がこう言ってるのに、それを知っててこういうことをするとか、それを知っててこれをオレに望むか?というのもひとつ。ファンの人に対する愛情がないような気がしてくるっていうか。でも、この人がもしファンを諦めたとしても、僕が諦めなかったらいい話でしょ?たとえば人生を諦めないように。すごく感謝してるし、すごく愛してるなって思う時間もすごく多いから。
これからも、そういう僕のそのままの想いを表現できる場をもうけてもらえたらいいな、と思います。
僕も年をとるし、あなたがたも年老いていくわけですが(笑)、その年齢なりにみんなに対して素直に生きて行こうと思います。


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隣にいらっしゃった3日間皆勤した方の話だと、オーラスは30分以上長かったそうだけど、多分セッションが長かったのではないかな。建さんがサルサ踊ったり、延々と剛っさんがちょけてたり。
会場には(多分)中国や韓国のファンの方もいたようで、片言の日本語で剛っさんとコミュニケーションを試みたり、理解ができなかった剛っさんに別の女の子が「通訳」してくれたり、狭い会場ってやっぱこういうのが面白い。ドームで1日よりこういうところで10日間のライブがファンには嬉しい。


海外でやる時にもこのサイズ(1000〜1500席)でやってくれないかなあ。それ以下だとチケット争奪戦がすごいことになっちゃうと思うんで。んー、小さなライブハウスっぽいところで観るのもまた楽しいのだけどね。20代だったら。(笑)