KinKi「Time」あれこれ


15日にあったKinKi「Time」@HEY×3の収録、あちこちに番組観覧された方たちからの報告がupされてます。それによると三大見どころは
  1.コーイチくんの衣装の胸元の露出が大きい
  2.剛っさんのビジュアルが尋常でなく良い
  3.少し踊る
だそうで。3はビミョー(笑)なところですな。ダンサブルな曲調でもないような気がしますが、どこで踊るんでしょうか。という意味も含めOAが楽しみです。


改めて「Time」を歌詞に耳を傾けながら聴いてみると、KinKiには珍しくストレートなラヴソングなのね。ここんとこ剛漬けになってたこともあり、久しぶりにじっくり聴くKinKiの剛声+コーイチ声の絶妙に溶け合うユニゾンの心地よさにクラクラします。
ふたりの声って歌詞の背後にある物語を感じさせる。しかもなにか切ない、喜怒哀楽で言ったら間違いなく「哀」のドラマを喚起させる声なのだ。


ふと思い出したのが「トワイライト」。数年前、欧米では尋常じゃなくヒットしたけど日本では完全にスルーされたヴァンパイア映画。日本での敗因は主役のエドワードを演じるロバート・パティンソンのルックスが日本の女子向けではなかったことに尽きる。と私は勝手に思ってますが、そこに目をつぶってもらえたら、面白い話なんですよー。


転校生のベラは同じ高校に通うエドワードと出逢い、惹かれてゆく。その後、彼とその家族が実は永遠の命を持ったヴァンパイア一族であると知るが、ベラの一途な想いは変わらない。エドワードもまた彼女に惹かれるが、近づきすぎて人間の血の匂いに理性を失ったら、彼女をもヴァンパイアにしてしまう、と愛するがゆえ自分の気持ちを抑えようとする。


てのが、ざっくりとした人物設定なんですが、この「愛するがゆえに手が出せない」という非常にプラトニックな設定が、面白いことにきょうびのフリー・ラヴ、フリー・セックスの世代にはかえって新鮮かつエキサイティングだったようなんですね。
愛し合っているのに、求め合っているのに、何もできない。彼は彼女のために命をも投げ打って戦ったのにっ。なのになのにっ。ひらったく言うと「やりそうでやらない」その切ないジレンマにティーン女子は大コーフン。映画館は異様な熱気に包まれておりました。
続編の「ニュームーン」のラストでは(ネタバレしますからあえて書きませんが)満場の女子から悲鳴ともタメイキともとれる声が一斉に漏れ、周りのオトナは失笑。私はそのカンジが懐かしいやら嬉しいやら、ウハウハ大笑いしてしまいました。


とまあ、ふたりの歌う「Time」という曲は、そんな妄想が膨らむような何か「障害」だの「戦い」だのを乗り越えるところから始まるラヴ・ストーリーを彷彿とさせます。(「三国無双」ってそういう話なの?ゲームしないんで。すんません)
考えてみれば、アイドルとファンの関係もまた究極のプラトニック・ラヴ。そんな切ない想いを抱く方たちに、この映画をオススメします。ロバート・パティンソンも慣れるとそう悪くないです。(笑)