ASDとフラッシュバック


昨夜からの「オンタマ」、照明の関係でしょうが、剛っさんの目の下のクマがくっきりしちゃってボロボロ感がハンパじゃなかった。私の好きな彼の涙堂(目の下のふくらみ)ももうぺしゃんこです。


スピッツのツアーキャンセル報道から、急に「急性ストレス障害」がクローズアップされてきました。TVの報道で悲惨な津波などの映像を繰り返し観てしまうことでその症状が現れる人も多いらしい。
そこでちょっと気になった「急性ストレス障害(ASD)」と「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」について調べてみた。以下。


基本的にASDとPTSDは同じ。自分や他人に迫る生命の危機を目の当たりにし、その時感じた恐怖感や無力感がきっかけになって起きる。
ただ、「急性」とあるようにASDの場合は症状が早ければ数時間後から現れて、長くても1ヶ月程度で自然治癒するが、それ以上長引く場合にPTSDと診断される。 (PTSDの場合、半年以上経ってから症状が現れる場合もある)


症状は主に以下の3つ。
● フラッシュバック・・・その時に見た景色、光景が思い出されるだけでなく、その時感じた恐怖、怒り、悲しみなどの感情も一緒に蘇る。
● 回避・・・その事柄に関することを思い出すのを無意識に避ける。
● 過覚醒・・・神経が高ぶった状態が長く続く。身体が緊張したままで、不眠が続き、物音などに過敏になる。


剛っさんの場合、あの泣き腫らした目と睡眠不足を絵に描いたようなクマをから察するに、震災の凄絶な映像がフラッシュバックする度に悲しみが蘇り、涙し、その神経の高ぶりによる過覚醒、不眠状態が続いている、という状態か。
持病であるパニック障害(PD)による不安感の増長はあるかもしれないけど、気丈に仕事をしているところをみると大きなPD発作というより、一時的なASDのように思える。


治療法としては、苦痛でもそのトラウマになった体験の記憶から逃げず向き合い、あくまでも「過去の終わった出来事」として認識、客観視できるようになることが必要。とにかく自身の力でその恐怖なり無力感なりを乗り越えるしかないのだそう。
それでも、単に気合で乗り切れるようなものではないので、周囲の理解が大切だと思う。


しかし、日本ではかなり映像上の報道規制があったにもかかわらず、これだけショックが大きいとは。海外ではもっと目を覆うような映像が多く流されたのだ。
こっちで流れた福島原発大爆発映像が日本でもリアルタイムで流されてたら、いくら冷静な日本人でも大パニックになったと思うし、東電が何を言おうときっと誰も信じなかっただろう。私はネットでNHKも観ていたのである意味バランスを保てたのかも。
悲惨な映像のフラッシュバックに苦しめられている人が多いってことは、少なくとも映像規制というのはやはり必要なのかなと考えさせられました。