KinKiは永遠のKidsか


今日は「Φ」を聴く。じわじわ行きます。(笑)


さて、これはJ-albumの2年前にリリースされたアルバムなわけですが、むむ、ここではまだ「J」的メランコリーはまだ発症されてませんね。ややその気配はあるものの、まだ「センチメンタル」と呼べる程度だし(でも「貝になりたい」はヤバい兆候か)、「lOve in the Φ」や「Lose Control」とかちゃんと熱い欲望も健在。ピュアな恋の歌や、愛の賛歌もあるし、まさに20代後半男子のカラフルな日常のスナップショット。


そうなるとやっぱり気になるのは「J」のあの寂しげな姿。この2年後に軽いカウンセリングが必要なくらいまで落ち込む「J」が、なんとなく成長したくてもさせてもらえず「永遠の少年(Kids)」のまま道に迷うKinKiの姿そのものに見えてくる。


剛に限って言えば、彼にはE☆Eという「愛と生」をうたうソロプロジェクトがあり、そこは彼が誰にも演出されない素の自分と向き合って成長していく場所。       2009年、244Endli-xの「I AND 愛」リリース時に音楽誌のインタビューで、「今いる場所(ジャニーズという”足枷”)からなぜ逃げないの?」という質問に対し、剛は「今は言えないけど、僕には音楽をやめない理由、E☆Eをやる理由がある」とだけ答えた。


それは皮肉にも同時期に進行していた「J」のことを意識した言葉に思える。彼にとって成長しないことは死を意味する。そのままでは死んでしまう自分に息を吹き込み、オーディエンスに向かって、「ほら、僕は生きてる!現実はこっちだ!」と叫ぶ、それが彼が音楽を、E☆Eを続ける理由なのだ。


果たして次の「K」(KinKiのK!)に再生の物語はあるのだろーか?


新曲「Time」がラジオで一部だけお披露目されましたね。そのビデオゲームのイメージなのかな、斬新なアレンジ。イントロにソコハカとなく「東京湾にゴジラ出現!」的円谷プロ系のニオイを感じてしまったのは40代以上か。