Japan Expoと大きなお世話


前回チラッと書いた、欧州のJapan Expo的イベント。なんだかすごいことになっているらしい。


例えばこれはフランス発の日本のマンガ・アニメ情報のサイト。一年に一体どんだけの数のイベントが欧州各地で繰り広げられているのかとオソロシくもある。http://www.eurojapancomic.com/index.shtml
このサイトを見てもわかるように、欧州では特にフランス、イタリア、スペインのラテン諸国の沸騰ぶりが尋常じゃない。っていうのは、なぜかかの国々ではむか〜しから日本アニメがほとんどタレ流しと言えるような状態で放映されていたから。


●小学生の時「ルパン三世」を観るために学校から皆走って帰った ●釣り名人の子のあだ名は必ず「サンペイ」だった ●子供の頃観た「ガンダム」の主題歌(注:日本のとは別モノ)が高校の頃リバイバルで大ヒット、ディスコでよくかかってて踊った・・とちょっと遠い目をして語るおっさんイタリア人。「理想の男はケンシロウ!」と言うフランス人のおねえちゃんもいたし、亀仙人Tシャツのスペイン人男子にいきなり「ねえ、ドラゴンボールのラストってどうなったか教えて!」と言われたこともある。その少し前に、大人気にも関わらずTV局がラスト数話を残し放映を打ち切ったんだそうで。(笑)


って笑っちゃうんだけど、でも考えたら、何代にもわたって日本のマンガやアニメで育ったらやっぱいろいろ影響あるんじゃないのかなー。子供の柔らかい脳味噌に毎日刷り込まれる日本の「きれい」や「正しい」。感情表現だって本来は違うはずのものが似通ってしまうとか、なにかそれぞれのオリジンを失ってしまうなんてこと、あるよね。


日本発信のグローバリゼーションという名の、これは洗脳なのか?むむむ。    これまでは日本人に対して欧米が、特にハリウッド映画を通してキリスト教的価値観をずっと押し付けてきていたわけけど、気がつかないうちに今度は逆に彼らの子供たちが日本人の作ったものに着々と刷り込みを受けていた。な〜んていう全然笑えない話なのかもしれないのに、それでも相変わらず翻訳コミックは増え、アニメは放映され、クリスマスにはPlay StationだのWiiだのが死ぬほど売れる。    いいのか、ほんとに。大きなお世話だけど。


いつもKinKiの話題がおまけみたいになってるけど(笑)、そう言えば新曲は「真・三國無双6」とかいうゲームのイメージソングなんだよね。おばはんはビデオゲームをしない人なのでサッパリなんのことやらわかりませんが。


《アンビリーバボーな余談》
●70年代のイタリアでは新日本プロレスが放映されておりアントニオ猪木は小学生のアイドルだった ●「子連れ狼」が大人気でオガミ・イットーごっこが流行っていた ●ドイツでは「風雲!たけし城」が20数年前から現在までエンドレスで再放送され続けている(ウチのケーブルTVは欧州のほとんどの国の番組を網羅しているので300チャンネル以上あるんだけど、ザッピング中に時々谷隊長を見かけます)