KinKi@羅生門


あー、ぼちぼちミラノ・ファッション・ウィークだあ。と思いチェックするともうとっくに始まってました。
剛っさんが「ミラノには時々行く」と聞いて、今年はどーかなあと思っていたのだ。KinKiもソロも新曲発売を控えてるから、そんなヒマないか。
うちからミラノまで数百キロの距離はあれど、地面は繋がってるし、普段の距離を思えばなんだか体温まで伝わってきそうに思えるじゃーありませんか。
持つべきものは妄想力。


が、今週のある日ネットで、「剛は今日は奈良。××町のローソンで目撃」というツィートを発見。なーんだ、やっぱ今年は来なかったのね。と思いつつ、改めて「Twitter」というものの怖さを知る。これじゃタレントさんはオチオチお出かけもできないわねえ。携帯持ってるだけで、一億総芸能レポーター化だもの。
おっかけも助長するだろうし、だいたいこんな情報が四六時中入ってきたらファンの子たちだってオチオチ寝てらんないって。


インターネットが普及して以来、距離の感覚が全く変わってきた。
ワタシがこっちに来た頃はもうネットはあったけど、今と比べたらまだソフトがスカスカで、HPはあったけどブログというものもなかったし、動画サイトもなかったし、日本から一歩出たらあっと言う間に浦島太郎化するしかなかった。
当時は、貴重な日本の古新聞古雑誌が日本人の間をぐるぐる回り、何ヶ月前のものでも涙目で読んだっけ。
そんな日々が今ではもう前世の記憶に思えるほど、今はもう地球上どこにいてもPC前に座ればそこはもう「プチ日本」。ドラえもんがいなくてもそこそこ使える「どこでもドア」を誰もが持ってる。バーチャルな「繋がってる」感。


ま、それはそうと、にわか剛ファンのワタシがKinKiデビュー以来13年余の「空白」を埋めるべくネットをウロウロしていると、時々深〜い森に迷い込んだような気がすることがある。
剛の発言ひとつをとっても、玉石混合も甚だしいネットの情報なんて鵜呑みにはできないから、例えばコンサートのMC内の発言なんかは、別の人の書いた同じ公演のレポートをいくつか読んで正誤確認する。
するとそこに現れるのは、時にビミョーな勘違い、時に書き手の希望に限りなく近い超訳、そして時に明らかに悪意のある捏造・・・これはまさしく現代版「羅生門」。
ファンのひいき目、偏見、憶測、思い込み、夢、妄想、嫉妬、不安そんな魑魅魍魎が門前に渦巻いて真相ははるか彼方の藪の中。ひぇぇぇ〜〜〜。
そこにTwitterなんて入った日にゃあ、ワタシだって家に篭って日がな魚でも眺めたくならあね。


こういうとこが匿名性の大きい媒体のコワイところ。
きょうび若い子は新聞だけじゃなく、活字自体読まなくなってるそうだけど、そんな子たちがTVとネットだけを情報源に生きてたらそれはやっぱりマズイっしょ。
何が本当なのかの見極めができないと、こんな世の中では現実と妄想の境目がますます曖昧になる。


と言うワタシだって匿名でこんな勝手な妄想ブログ書いてるわけですが捏造とか悪意はないですから、安心して読んでください。
(信用はしなくていいですよ。ピース。)