ジャニーズというシステム


3月から今井翼くんがNHKスペイン語講座のナビゲーターになるそうで。
彼、フラメンコを始めてから急激に男くささが漂ってきて、おばはん的には赤丸急上昇です。元々ダンスはうまいし、なによりも体型がいいから、ああいうキメがビシッとあるダンスをやらせると映える映える。もう少しお尻にぷりっと筋肉がついたら今井翼、無敵です。


しかしジャニーズってすごい。今の日本のエンタメ界は彼らなしでは立ち行かないんじゃあるまいか。歌番組はもちろん、ドラマ、バラエティ、ニュース番組、ワイドショー、スポーツ中継、CM、語学講座etc.そして舞台に映画に、もうありとあらゆるジャンルに侵攻して行ってる。


と、ヒガシと生田斗真くんが出てる舞台「ミシマダブル」。彼らについての蜷川幸雄のインタビュー記事を読んで、首が折れるほどぶんぶんと頷いてしまった。
「アイドルを舐めるな。中途半端な仕事をしている役者よりトップを走り続けているアイドルと呼ばれる人たちの方が並々ならぬ努力をしている。何万何百万のファンの欲望に応える彼らはただ者ではない」。
これはもうね、我が意を得たり!ですよ。蜷川さん、ありがとーっ。


さて、そんなわけで今日のお題は「ジャニーズというシステム」。
ワタシが最近知って驚いたのは「ジュニアのレッスンは無料」というところ。お給料もボチボチもらえるようだし、もういきなりプロ!扱い。それに剛の話を聞いてると、事務所はデビュー前ジュニア時代のコンサート等でも構成や曲選び、振り付けなどかなり彼ら自身の手に委ねているんだよね。


ジャニーさんはどうやって10歳かそこらのガキのアイドルとしての才能を見抜くんだろー、と思っていたけど、こういうシステムを知ると納得する。ジャニーさんの眼力だけでなく、才能があると見込んだ子をほいっとステージに放り込み、実践でもって着々と自信をつけさせる、その一見古いとも思える方法論がタダ者でない彼ら=アイドルを創りあげるのだね。そう、ジャニーズとは、現場でカラダを張って仕事を覚える、いわば「叩き上げ」の職人軍団なのだ。だから不況にも強い!(笑)


ジャニーズって世間が思うような「越後獅子」(古っ)的なものではないし、「ゆとり」的なものが踏み込む余地もない、実力主義な世界。そこから生まれる創造力、競争心、責任感、自主性、勤勉性、根性、結束力、友情etc.と、もしかしてこれって今の学校教育に一番欠落していることじゃないの?というもので彼らの世界は形創られていく。


幼い頃から現場でもまれて育ち、トップアイドルにまで上りつめた彼らに、そんじょそこらのタレントや俳優よりよっぽどプロ根性も人間的な魅力もあるのは当たり前のこと。
日々の競争の中で各々の才能を芽吹かせた彼らは、女子の熱い視線の肥やしでもって今日もメキメキと成長してゆく。


男の魅力は体験から得た自信から生まれる。これでいいのだ。